完敗に乾杯
みなさんこんにちは。山口フォトです。
先日
、
先々日
と「アイデン&ティティ」の話でしたが、
ちらほらそこらで聞いていた、「アイデン&ティティ」の名前。
そして、「いい映画だよ」という声。
確かにいい映画でした。今日見てきました。
感想はどう書いてもbouncyにはかなわないので、ひとつだけ。
「映画館で見る映画」というのは本当です。映画館で見ましょう。
さて先週、
スローフードの話
で、土鍋について触れました。
その際、私は書いた。
「〜気圧とかいう表記に弱いんです。」と
そしたらそしたら。
来ました。またしてもメールが。
しかも、今回はダーから直接。以下です。
(ダーとは前回メールをいただいた方のだんなさん)
ジャーに気圧が必要なのは、
単純に火力が弱く、それを補う為には、
気圧を上げる必要が有るためと思われます。
つまり、圧力の差異は、いいかえると
ジャーの構造自体の欠点を補う差異であり、
火力のあるタイプの場合、そもそもその論点が存在しないと思います。
とはいえ、土鍋サイドにも、内蓋構造等があり、
機密性→気圧高に着眼している製品があります。
また、ジャーの歴史は、釜炊きを完成系としており、
電気による弱い火力をいかに補うかに苦心したものであり
やっぱり、理想は強い火力で炊き上げることなのです。
確かに、土鍋でご飯を炊くことは、ジャーほどカンタンでは有りません。
出てくる湯気で内部の状態を想像し、火加減の調節をしなくてはならないし、結構面倒くさいです。
だからこそ、炊き上がり、鍋の蓋を開ける瞬間の、
不安と喜びはとても大きいです。
ご飯がとてもいとおしくなります。
ジャーの歴史的意味は、主婦からこのような面倒くささ
を開放してあげることじゃないかと思います。
当時、高度成長時代で、公団を始めマンションが立ち並び
はじめ、生活の変化が必要だった時代背景があり、
そこでジャーが開発されたことは、すばらしいことかと思います。
しかし、今、求められているものは高度成長時代の
時代背景からの脱却なのでは、無いでしょうか?
”スイッチ入れれば完成”の時代から
少し引いてみようよなのではないかなと思います。
どうよ、これ。熱い!熱いよ!
生半可な気持ちで「土鍋」などと書くんじゃなかった。と恐縮するほどのこの情熱。
「男子」という感じの情熱が感じられます。
そして、作戦的に完璧です。
山口を説得するには理論的な面から攻めていけばイチコロなのが
どこでばれたんだろうか。
スローフード賞を進呈します。
そして、土鍋を購入したいと思います。完敗です。
しかもお勧めの土鍋まで教えてもらいました。
おいしいご飯が食べたいなぁ〜おいしいご飯が〜
買って、ふっくら炊けたら報告いたします。
それにしてもみなさん、メールをくれてありがとう!
結構いただくんですよね。「見てる」って事を伝えていただいたり、
「感想や期待」を伝えていただいたり。本当に嬉しいのです。
山口自身、仕事にしてるのは紙媒体のマス(大きなメディア)な部分なのです。
作ったものは駅にも貼ってあるし、あなたが見てる新聞にも載っています。
でもね、声は帰ってこないんです。
見た人がどう思ったのかの評価です。
僕は見た人がどう思ったのかを聞きたい。
自分が独りよがりで作ったものでも、誰かを喜ばせようと作ったものでも、
仕事で作ったものでも、作る時は、頭総動員でつくります。
だから、その感想が聞きたいのです。
今日の出勤途中、いくつの掲示物があったか憶えてますか?
ほとんど憶えてないでしょう?
見てるのに見えてないんです。
でも、そういうことを前提に作られるものだから仕方がない。
あきらめではなく、それが役目だから。
だからこうして、いつも見てくれていることや、
メールで感想を送ってきてもらう事がどれだけ嬉しいか!
僕は今のSAKRA.JPがあるから、仕事もうまくできていると思ってます。
声がきける場所があるから、バランスがとれる。
不満の子種を育てずに、客観的に見る事のできる精神的なエネルギーをもらっています。
みんなからは「ほとんど毎日更新で大変じゃない?」
と、聞かれるけど、確かに、毎日時間もかかるし、連絡もめんどくさい。
でもこれをこればっかりは辞める気になれない。
いままでこうして来た事は必然で、いまの生活が成り立っているように、
一度止めてしまったらどっかにガタがきそうな気すらするんです。
毎日、飽きもせず、楽しく更新できている事と
それを見てくれるみなさんに、本当に感謝しています!
Yasuo Yamaguchi Presents [ 山口フォト]
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