一週間ぶりのごぶさた、bouncyです。
いやいや、今年もあと11ヶ月となりました。大人になると時間が早くなると言いますが、最近一週間早いなーと思うのは、年を取ったせいなんでしょうか?

でもまだ大人にはなってないな、、、そんな気がします。
大人ってなにさ!!と思う事があったので、こんな前フリから行ってみましょう。
えー、、、その前に連絡、、今回は2003年ベストディスクの発表は急遽、お休みになりました。

ごめんなさい。でも、仕方がない。もう、時間がないから。いろいろと、ね。
では早速行きましょう。今週のbouncy。

アイデン&ティティ/田口トモロヲ

今回は、音楽ではなく、音楽な映画を紹介!
原作 みうらじゅん、脚本 宮藤官九郎 監督 田口トモロヲ

こんな制作者の名前を聞いたら、きっとたのしい、ばか全開な映画なんだろうと、失礼ながら思っていた。しかも題材はrock、、これは絶対ばかバンドの映画だと思っていた。間違いないと。

しかし、それは間違っていた。
何年ぶりだろうか、、、映画を見たと思った。いい映画を見たと思った。こんな気持ちになったのは、何年ぶりだろうか、何もかもを忘れて、一生懸命になって映画を見て、楽しめた。

僕は大学で映像の勉強をしていた。そして、今も映像の仕事をしている。
こうなってしまうと、悲しいことに、映画やテレビドラマなどを楽しめなくなってしまう。
画面構図や音楽、編集のタイミングばかり気になってしまい、映画を映画として見れなくなってしまっているのだ。

しかし今回は違った。そんなこと、気にもとまらなかった。
とにかく話がいい。それに尽きる。

最後のエンドロールを見て、驚いた。

原作 みうらじゅん、脚本 宮藤官九郎 監督 田口トモロヲ

知っていたのに驚いた。
映画に吸い込まれ、そんなことさえすっかり忘れていた。

いい映画だった。

僕は大学で、特殊な教育を受け、特殊な環境で生活し、さまざまな事を考えて過ごしてきた。
だから余計に心に響いたのかもしれない。

そういう気持を抜きにして見ると、ただの熱い青春映画に見えるかもしれない。そこの判断は僕にはできない。僕には僕のことしかわからないから。


今何かをしようとしてる人、それを諦めかけている人は、必ずみたほうがいい。
何かが響くはずだから。

僕とともに大学で過ごした友人にも必ず見せたいと思う。

僕は運がいい。昔からそうだ。運がいい。
今回も、運がよかった。大事なものを忘れかけてたから。
それを、この映画で取り戻せたから。あと一年遅かったら、、、危なかっただろう。

そんな事もあってだろうか、、、映画館を出てから涙がでた。
隣を歩く妻も泣いていた。

こんな映画は初めてだ。

ぜひ劇場で見て欲しい。


最後に劇中から、ボブディランの歌詞の一節より


やらなきゃいけないことをやるだけさ、だからうまくいくんだよ

それではまた来週

Yasuhiro Chida Presents [ bouncy ]
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