第105回 「勝手にツアーガイド」
〜ニホンコンと北京の旅 その2〜
ニーハオ、ニホンコンです。
先週から頭の中で企画しはじめた
北京ツアーの詳細ですが、
楽しすぎて一旦終了してしまいました。
スイマセン。
では、「ニホンコンが案内する北京ツアー、3日目より」
続きを。
あ、長いので仕事中や作業の手を休めてでこっそり見るよか
家で紹興酒でも飲みながら読んでください。
〜4泊5日で行く北京の旅 WITH ニホンコン〜
3日目:市内ぐるりと
朝:早起きして公園へ
早起きは三文の得。
これは中国の早朝にある言葉だと思う。
中国は何といっても朝が早く、
早朝の公園はさながらお祭り状態。
朝から太極拳、八極拳(剣を振りかざしながらの拳法)
オバハンたちのダンスに老人の歌合戦。
趣味にしては本気すぎるし
本気にしては一般人すぎるし
何の目的かもさっぱり不明だけど
ひとつ言えるのは老若男女問わず
皆さんとっても元気だということ。
あーアタシもあんな元気バアサンになりたいよ、
と北京のご老人たちを見てニホンコン思う。
そんなのを一通り散策し、そこいらで
ワンタンや包子(パオズ/肉まん)でも食べててから
午前中はお土産ゲットに走りましょう。
「揚げ包子も美味しいんです」
お土産を買う場所として有名なのは
「友誼商店」という国営のお土産スーパー。
一通りの品揃えなのだが、
ニホンコンが行きたいのは
「そこいらのスーパー」
なんです。
地元のスーパーはお菓子も安いし、
何よりヘンなものがイッパイ!
奴らのセンスを本気で疑いたくなるような
おどろおどろしいパンダ絵のマグカップとか
ケモノ用じゃないかと思うくらい硬い歯ブラシとか
そんなものが豊富でリアルチャイナが味わえます。
ま、そんなところ行きたくないチームは上の友誼商店に。
昼は美味しい飲茶でも食べて、午後は何パターンかに別れましょう。
1、土産まだ買いたいチーム(ご自由にどうぞ)
2、行きそびれた観光スポットに行きたいチーム(ご自由にどうぞ)
3、ゴージャススパでも行きたいチーム(もっとご自由に)
ま、3は居ないなと思いながら一応。
で、4は「ニホンコンおまかせチーム」
行程は以下の通り
●まず
北京のおじいちゃんの趣味である
「鳥を買う」と「こおろぎを飼う」「魚を飼う」
のメッカである「官園市場」へゴー。
市場はおじいちゃんとそれを待つ上記の3種で賑わう。
そんな市場を冷やかしに行き・・・
●次に
按摩に行きたいのよ。アンマに。
しかも予約制の北京の病院、「北京按摩医院」。
ここは治療目的で立てられている公立の病院で
50人ほどの先生がいるとか。
受付で症状を言うとそれ相応の治療按摩が
受けられるのだが、とりわけ頭以外は
悪いところがないニホンコンは
とりあえず全身按摩コースでも。
(45分で3000円くらいと
バカ安いわけでもないが、ま、旅ネタ料ね)
これも下町情緒溢れる小さい小路の中にあるなど
風情たっぷりらしい。
夜は季節により2パターンに。
春〜夏:美味い庶民の北京or上海or四川料理
秋〜冬:羊のしゃぶしゃぶか火鍋
いずれも安くてウマイとこが基本。
夜はパッキングと明日に備えて早めに帰って寝るべし!
4日目:そりゃハイライトは万里の長城でしょ!
最後の日とくりゃそりゃドカンと行きたいところ
「THE GREAT WALL〜万里の長城」
ふっふー。ただの長城とおもうなかれ。
ニホンコンの万里の長城はひと味違うんだな。
ニホンコンがオススメしたいのは万里の長城ハイキング!
これは乗り合いバンみたいなものに色んな国の人たちが
一同に介し、一路万里の長城を目指すというもの。
万里の長城スポットは北京で大きく3つあるのですが、
んもうそこは人、人、人で大変。
確かに景観もよいし、キレイに修復されているのですが
その人の多さにウッとなる。
そこで4番目のポイントとして、かなり郊外まで逃避し
人けの無い万里の長城を我が者顔で歩こうという企画があり
ニホンコンはこないだの中国一人旅で行ってきたのですが
それがんもう、感動なのですよ。
少しイメージが湧くかなと、その時の話を。
朝8時にワゴン車が宿まで迎えに。
参加料金はひとり100元(1500くらい)
往復の交通費+入場料がこれに含まれる。
乗り合わせたのはカナダ2人、オーストラリア1人
ブラジル2人、んでニホンコンの6人。
それぞれ自己紹介をしクラッカーなどを
分け合って親交を深める。
だいたい2時間ほど車に揺られ、ついたポイントでドライバーが
私よりヘタクソな英語で
「それじゃ、黄色い旗がある建物に15時に」
とだけ残して去って行った。
要はここから万里の長城をアップダウンして進めば
黄色い旗がある建物のところまで行く、んじゃないの?
とあやふやな認識のままスタート。
でもまだ時間は朝の10時。
集合が15時というと、
どんだけ歩けっつーの、ねえ。
とはいうものの残されたのは6人きりなので
とりあえず自力でそこまで向かうべくハイキング開始。
水は持ったか、トイレはいいか、など
気分は「ゆけゆけ川口探検隊」。
んで、アップダウンすること
「延々」。
行けども行けども秦の始皇帝だかが建てた
石畳の道しかなく、こちら側がゴビ砂漠、
んでこちら側が北京市、と会話しながら
(何もないのでそのくらいしか感想がない)前に進む。
ここまで聞くと「えー、延々と歩くのイヤー」
とお思いでしょうが、ええ、「違うんです」
そのスケールったら!
もう圧倒よ。アットー。
中国のデカさはここで知れ、というか。
あの素晴らしい景色に私たち6人きり。
6で割ってもおつりがくるぐらい「壮大」で「雄大」な
スケールの万里の長城はまさに「百聞不如一見」!
(バイウェン ブールー イージェン/百聞は一見に如かず)
ニホンコン、万里の長城は訪れる度に
いちいち感動する田舎者ではあるのだが、
この時の感動だけは今だもって忘れられない。
んで、みんなで長城の上でビールを買って乾杯。
(詳細は去年の12月14日坂下日本/香港を読んでもらえれば分かるが)
帰りはみんな遠足帰りの子供みたいにぐうぐう寝て
一路、宿に戻る。帰る頃にはもう今日初めて会ったなんてのは
忘れ、「あの感動を共有した仲間」の意識いっぱいでその日が終わる。
ワケよ。
ああー、文字を並べて踊らせるくらいじゃ
この感動を伝えきれないのが惜しくてタマラナイ!!
ま、ニホンコン部隊は人数がいたら
交渉によりバン貸し切りとかして車内カラオケ大会とか
しながら行きたいなと思っているのですがね。
(零細企業の慰安旅行みたいだが)
で、ラストナイトのディナーとくれば、そりゃ
「北京ダック」
に決まってるでしょう。
北京ダックが美味しいお店 IN 北京は
東京にも最近支店ができたという「全聚徳」という
超がつく程の有名店がある。でもそれは焼き肉で言う
「叙々苑」みたいなもの。
なんか有名だから&お値段が高いからウマイだろう、
みたいな先入観と思い込みと雰囲気を箸でつまんで
食べるようなところ。
「全聚徳」も確かにウマイこっちゃウマイけど、
王道すぎてニホンコンは選びたくないのね。
ということで、ひとつ、ニホンコンも未体験の路地裏に
一件ウマイとこっそり有名な北京ダック屋さんが
あるので、そこにみんなでトライしに行きましょう。
なんでもとても分かりづらい細道を抜ける立地とかで
ニホンコンも行ったことがないからよくワカラン。
誰かさらわれないように縄跳びで汽車ぽっぽを
作るので、全員その中から出ないよう行きましょう。
(ガイドも不安て、どんなツアーだ)
んで、旅の思い出を語りながら
青島だの紹興酒だの二鍋頭(北京人が大好きなお酒、
50度近くあり、相当強く、必ず悪酔い)を酌み交わそうぞ!
5日目:帰国
多分安い飛行機なのでこの日は
朝早ーくの飛行機になると思われる。
楽しかった北京を胸に日本に帰るのですが、
雄大なチャイナで身も心も一回り大きくなり
これからのジャパニーズライフ、張り切っていけるんです。
坂下ニホンコン観光案内、
ご清聴ありがとうございました。
と、言ってるそばから行きたくなったニホンコン。
明日おひとりさまで旅立っても許してください。
「官園市場で売られている金魚たち」
5月31日 坂下日本/香港
![]() |
Kaori Sakashita Presents [ サカシタニホンコン ] All rights reserved by Kaori Sakashita & SAKRA 2005 |