第83回 「食べもの IN CHINA」
12月というのに、あったかい日が続きますね。
寒さに苦手なニホンコンは、嬉しい限りです。
そうそう、先週「美味しかったもの」の
お話をしましたが、イヤイヤ、美味しいものばっか
食べてたワケじゃないのですよ。
しかも、ニホンコン、好奇心いっぱいで
その土地のものを食べようとするものだから、
もう、何度も何度もハズレくじを引きました。
今日はそんな話を。
あ、言っておきますが
全く食欲をそそるものではないので、あしからず。
1)チベット族ビザ(?)
西寧という町にて。
本当はチベット餃子「モモ」を食べたかったのですが、
「あんた1人なんだから、モモは食べきんないワヨ!」
と、強引に変更させられたのが、コレ。
しかも1人なので1品しか頼めないワケだから、
夜ご飯がこれだけになる。
味はというと、小麦粉に水入れて山椒みたいな
スパイスをちょろっと入れて焼いたようなもの。
3枚が限界だったな。食べられたの・・
2)拌麺と野菜炒め
西寧のチベット寺院横のレストランにて
拌麺(バンメン)と呼ばれる混ぜて食べる麺があるのですが、
それも含め、このテーブル全てが
堂々のワースト1にランクインするくらい。
お茶は土の味がするし、麺は白い粘度みたい。
しかも、甘いもカライも酸っぱいもナイ。
せめてもの野菜炒めも土っぽいし、
どうやったらこんな味ができるものかと不思議。
うわー、今見てもあの土味がよみがりそう・・
3)ナシババ
麗江にて
ここは、ナシ族という少数民族が住み、
ナシ料理というものが有名。
ちょっと食べてみたくて、ご飯の代わりに
彼らが食すという、パンのようなもの「ナシババ」をオーダ。
「塩辛い」もしくは「甘い」バージョンがあり、
夜ご飯だったので、塩辛いほうを頼んだのですが、
ただのパサパサの揚げパンみたいなもので、
だったら「パサパサの揚げパン」を食べた方が
よっぽど潔いのでは、と思ったくらい。
4)万里の長城で飲んだビール
そもそも中国はビールを「冷やして飲む」習慣がなく、
常温で飲むのが普通。これだけでも萎えるのに
右手緑色の「超干王」のほうは炭酸も抜けていて
(何で抜けるのかが解らないが)
全然美味しくなかった。
「万里の長城でビール」というシチュエーションの素敵さを
大幅に加えてもイケてなかった。
3人で飲んでいたのだが、みんなで左手金色の
「XUN HU」を取り合い。
ただでさえ緑色を飲みたくないのに、ニホンコン
「これ、ウマのオシッコだよ絶対!」
と言って2人に余計イヤがられた。
5)食べてないけど・・「中国のケーキ」
これはニホンコンが留学中から「ゲゲーーーッ!」と
思ってやまなかったもの。
いやもう、この色彩センスといい、デザインといい、
容姿といい、もうどれをとっても食べ物とは思えない。
全然美味しそうに見えないのですが、技巧だけは凝っていて、
細かーい模様がそこらかしこにあるのです。
こんなの誰が買うんだよーー!と思いながら
町を歩いていると、結構見かけるんです。
このテの光景を。
あ、みなさん忘年会シーズンかと思いますが、
くれぐれも美味しいものを食べてくださいね。
もうすぐ2004年も終わり。
ことしの師走は、いつになくゆったりとした気持ちで
いちねんを振り返っています。
12月14日 坂下日本/香港
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