春一番が吹いた途端に、雪が降る。





2月19日(土) ソウルも東京も雨

ブリの照り焼き、湯豆腐、春菊のおひたし、買ってきたポテトサラダ、
納豆、大根のみそ汁、白ごはん

ソウルつづき
朝5時にモーニングコールが鳴ったにもかかわらず、起きたら5時50分。
6時20分ロビーに集合なので、急いで荷造りと身支度をする。
朝ごはん食べるひまなし。6時半にはバスに乗って空港に向かう。
午前中のフライトは混みあう上、アメリカ行きがあってチェックが厳しくなるので、
早めに着いておかねばならないとのこと。そのくせ、バスは食品店に寄る。
そこには行かなくていいから、出発時間を遅くして欲しい。
乗ったバスは、私たちが最初に乗る新品だった。新しい匂いがする。
外は小雪交じりの吹き降り。顔が痛いくらい寒い。
韓国の人たちはそれでも薄着でたくましい。この天気が1日前にずれていたら、
ホテルから出なかったにちがいない。
ちょうど温かい日々に滞在できてほんとに好運だった。
たしか3年前の1月に韓国に来たときもそうだった。
いっぱい持って行ったカイロは私が2つ使っただけ。
空港近くの食品みやげ物店は、強制的にキムチの試食とテレビショッピングの
ような説明を聞かされ、おばちゃんがすごい圧力で売りつけてくる。
だいたい私は、昨夜、お腹をこわして大変だったので、
朝っぱらからキムチは食べられない。
夫は、キムチを出すならビールかごはんもくれと言う。さっさと立ち去る。
海苔もごま油も街中の倍くらいの高値。
しかも、全て日本円表示で日本円で買える。
ウォンが残っているのでマッコリ2本と会社用に唐辛子チョコを買った。
マッコリは結局飲まなかったので、買えてよかった。
空港はすごい混雑で荷物を預けるのでひと苦労。中国人が横入りしようとする。
列に並ぶ文化がないのだろうが、こちらも負けてはいられない。
ゲートでは上着と靴まで脱がされた。食べそびれた海苔巻きを空港で食べる。
みごとにハズレ。おいしくない。最後のお金でクッキーを買った。
飛行機は羽が凍っていて、それを溶かす作業をしていたので30分遅れたらしい
(私は乗るとすぐに寝た)。日本も雨。
何もしてないのに、乗り物で移動だけで疲れた。やっぱり家は落ち着く。
友人の出産祝いのためのハンドメイドの赤ちゃん靴が届いた。
めちゃくちゃかわいい。私も欲しくなる。
夕飯は出前でもよかったが、あっさり和食が食べたいと、
夫は、雨の中はりきって自転車をこいで買い物へ行ってくれた。
一生懸命自分で書いた買い物メモはやっぱり忘れて行く。相変わらず抜けている。
食べたいものを並べたら、テーブルいっぱいになってしまった。
テレビを見ていたら、いつの間にか寝てしまった。



2月20日(日) 曇り

カレーライス、コールスロー、らっきょう、福神漬け


昼前に起きる。朝ごはんにパンとリンゴを食べ、山もりの洗濯をし、
まだ記憶が鮮やかなうちにソウルの旅日記を書く。
顔も洗わずに、夕方までパジャマのまま書き上げた。
ソウルのホテルのベッドがやわらかすぎたのか、背中と腰が異常に痛い。
立っても座っても痛い。肩も凝っている。
私が日記を書いている間、夫は洗い物を片付けてくれたり、洗濯を干してくれたり、
お昼に長崎の角煮まんじゅうを蒸してくれたり色々やってくれた。
お隣さんにお土産の海苔を持っていくと、後で赤ちゃんをだっこしてやって来て、
イチゴをいただいた。これでは、藁しべ長者。家には何の食材もなく、
お米もすっからかんなので、仕方なくスーパーへ買出しに行く。
今晩はカレーライス。たんまり作る。これでしばらくやり過ごせる。
味はやさしめ。それなのに、ふたりとも食べ過ぎて、
旅で疲れた胃がやられてしまった。私は動けなくなり、しばし寝込む。


2月21日(月) 晴れ

夫、上司と居酒屋。私、昨日のカレーとコールスロー。


胃がまだキュウキュウする。今日になって実家にやっと帰国の電話をした。

2月22日(火) 晴れ

カレーうどん(カレーにうどんだし、長ねぎ、油揚げ、大根を足した。)、
コールスロー、らっきょう


今日でとりあえずカレーは食べ修め。
夫が会社の近くのパン屋でパンを買ってきてくれる。
食パンとゲンコツみたいに大きなスコーン。

2月23日(水) 晴れ、春一番吹く

蒸し鶏(白髪ねぎ、辛子醤油)、油揚げとカイワレのキムチ和え、
コールスロー、韓国岩海苔のスープ、白ごはん



今日は春一番が吹いて、4月の気温だったそうだが、
昼間はずっと屋内にいたので分からなかった。
友人の出産祝いのおまけのオモチャ(木製の小さいマラカス)を買って帰る。
赤ちゃんのものは見てるだけでしあわせになる。
夫は帰りが遅く、先に寝とけとのこと。蒸し鶏で出た鶏ガラスープを水でのばし、
韓国で買ってきた海苔と小ねぎを入れてスープにしたら、とてもおいしかった。



2月24日(木) くもり夜に牡丹雪が降る

納豆スパゲッティー、レンコンとベーコンのきんぴら、かぼちゃスープ


夜にふわふわの牡丹雪が降る。私は雪が降ってるのを知らなかったが、
夫が駅からの帰り道、雪玉を作って持って帰ってきたので知った。
外を見たら、どんどん積もっている。週末焼く用に、タルト生地を仕込んでおく。
ゆず茶を飲んで寝た。


2月25日(金) くもり

仏料理


朝、起きて外を見ると真っ白だった。
ふたりとも、念のため替えのくつ下とタオルを持って出勤する。
今晩はお父さん(夫の)が泊まりに来た。久々にフランス料理のコースを、
話をしながらゆーっくり食べた。ワインも結構飲んだなあ。



2月26日(土) 晴れ後くもり

おかゆ


朝、朝食後、お父さんを見送る。洗濯物を洗濯機に放りこんで、
スイッチを押したとたん、ガクンと動けなくなった。
気分が悪い、おなかが痛い、体がだるい。
しばらく横になっても、薬を飲んで布団に入っても、
いっこうによくならない。夫も一緒になって、
ふたりとも布団の中でテレビを見ながら過ごした。
夫はお昼にりんごをむいてもってきてくれた。夜はおかゆを炊いてくれた。
夕方から夜に高熱が出て、全身が痛い。一気に体力が蝕まれて、歩くのもやっと。
何をしてもしんどい。風邪なのかインフルエンザなのか何なのか。
週末なので、病院は休み。近くの救急病院は、
昨年さんざんな目に遭ったので、行きたくない。
だから夫も無理強いしない。


2月27日(日) 晴れ

アルミ鍋のうどん、サーモンのお刺身(夫)


熱は下がったものの、まだ少しあってしんどい。すっかり病人。
夫はほんとによくしてくれる。布団も干してくれたし、
掃除も私が寝ている間に全部してくれた。知らない間に、
冷蔵庫にはヨーグルトとアイスクリームが2つずつ入っている。
丸一日寝て過ごす。
夕方、山口フォトがレシピ本の案を持ってきてくれた。
それだけはちゃんと見る。
夜は、夫がアルミの鍋のうどんを作ってくれた。
エビ天は食べれないので、夫が2匹食べる。
しっかり味がしておいしかった。

2月28日(月) 晴れ

飲み会(夫)、お粥とかってきたお惣菜ちょっとずつ(妻)


今度はお腹の調子が最悪。久々に外に出た。
久々に歩いたので、足腰が立たず、ふわふわする。
早くふつうに戻りたいので、いつもより少し遠回りして、いっぱい歩いて帰る。
実家の母から、「大丈夫か」と電話あり。
食欲がわいてきたので、食べたいものを買って帰ったが、
食べた後に胃がキリキリ痛み出す。
それなのに、どうしても食べたかったカボチャプリンをむりやりでも
半分食べるいやしさよ。夫は月曜日から夜中に帰る。

3月1日(火) 晴れ、寒い

鶏だんご入り和風ホワイトシチュー、ほうれん草ごま和え、焼きいも、玄米


今日、夫は二日酔いで仕事にならず。
えらい早くに帰ってきた。久々にごはんを作る。
私はやっとふつうにごはんが食べれるようになったので、嬉しくて、
はじめのうちは慎重に、気がつけばいっぱい食べてしまう。
元気になると、やる気が出て、
朝ごはんのスコーン(プレーン、いちぢく)まで焼いた。
2回見逃している韓国ドラマをみて寝る。


3月2日(水) 晴れ

グラタン(昨日のシチューの残りにペンネを入れてチーズをのせて
オーブンで焼いた)、キャベツとコンビーフのスープ、
かぶとルッコラのサラダ(ワサビドレッシング)、パン


会社でウズベキスタンのパンをもらう。
変わったパン。
ずっしり重く、硬いけれどしっとりもしていて、日もちもするらしい。
現地では蒸気にあてて、温かくやわらかくして食べるとのこと。



3月3日(木) 弱い晴れ

玄米混ぜちらし、ぶりの塩焼き(大根おろし)、
春菊とりんごの胡桃和え、おぼろ豆腐のお汁


八百屋に寄るとのおばちゃんが「今日はひなまつりね〜」と言った。
今晩はひなまつりにちなんで、混ぜちらしにしたが、玄米なので色が茶色。
ばあさんのひなまつりみたいになった。





3月4日(金) 雪のち曇

アジア風オムライス、焼きタケノコと春菊のサラダ、きのこスープ、豆乳プリン


お腹が空いて目が覚める。朝起きて外を見ると真っ白。
駅まで歩くのが憂鬱になる。
夫はパッチをはいて、朝から嬉しそうに家中をうろうろする。
今晩は一緒に夜ごはんを作った。オムライスは卵を巻かずにのせただけ。







きのこスープ (4人分)

【作り方】

・ きのこ(椎茸、しめじ、舞茸、エリンギ、マッシュルームなど何でも)
  数種類合わせて3〜4パック分
・ にんにく(芯をとってうす切り)   2かけ分
・ オリーブオイル   大さじ2
・ しょうゆ   小さじ1
・ 塩、こしょう  少々
・ 水   3カップ
・ 鶏ガラスープの素   小さじ2
・ 酒   1/2カップ
・ パセリ(みじん切り)   少々

1. 用意したきのこは、石づきなどかたい部分を切り落とし、
  しめじや舞茸はばらばらにし、椎茸やエリンギはスライスする。
  椎茸の軸なども裂いて使う。

2. オリーブオイルとにんにくを鍋に入れて強火にかけ、
  香りが出たらきのこを数回に分けて入れてしっかり炒める。
  水分がとんで焦げ目がつくくらいになったら、塩、こしょうをし、
  しょうゆを入れる。

3. 水、鶏ガラスープの素、酒を入れてひと煮立ちし、アクをとってパセリをふる。



佐藤の台所、2年目に入りました。


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