第88回 「張先生の写真教室〜その2〜」
ニニーハオ。
ニホンコンです。
日曜夜の旅番組を観ていたら、場所は中国は紹興酒の「紹興」が登場。
ニホンコンも今回の旅で訪れたところで、感慨深い。
「ニホンコンが出ればもっと面白くさせられる自信があるのになー」と
ブツブツいいながらも、番組に出ているカワイコちゃんなどを観て
「やっぱビジュアルも大事よねー」とつぶやいておりました。
先週からの続きです
張先生たちとの変なグループを作って
「元陽/1日棚田観光ツアー」を組んだニホンコン。
翌朝。
4時50分に集合の為、同室の台湾人の彼女と
30分すぎにのろのろとロビーに赴く。
外は真っ暗、しかも寒いことこの上なし。
張先生はおっきなカメラバックを抱え、
これ見よがしな帽子とジャケットで元気よく登場。
その後ろに重そうな三脚を抱えたヤセ男がついてくる。
さすが、気合いの入り方が違う。
朝から中国人3人は何やら
「今日は日の出がキレイそうだ」とか
「日中はあったかくなりそうだ」など
色々雑談しているが、こちらは早朝(というか夜中)極寒の中で
中国語を喋る気にもなれず、ひとり隅のソファーで縮こまっていた。
待つこと15分。
「・・・・」
迎えの車がまだ来ない。
待つこと30分。
「・・・・」
まだ車は来ず。
しかも、来る「気配」すらない。
待つこと45分
「・・・・」
聞こえたのは、張先生がシューシュー鼻息荒く
怒りがわき上がっている音くらいか。
もうしびれが切れた我々は
フロントを叩き起こし、車の手配が
どうなっているか確認させた。
「もうとっくに出ています」と。
ウソつくな。このテの嘘は100万回聞いている。
そして待つこと1時間。
ようやっと車が到着。
ドライバーは顔色ひとつ変えず
「5時50分集合と聞いていたよ、何早く来て待ってんだい?」と。
いいえ、4時50分です。ゼッタイに!!
やれやれ、1日のツアーが思いやられるよ、と
トボトボと車に乗り込むニホンコン。
さて、乗り込んだ我々一行は
一路サンライズを目指して目的地へ。
ベストポイントを下調べしていた張先生は
運転手をどやしながら必死で日の出に間に合うよう
アクセルを踏むように急かしていた。
とはいうものの、まだ外は真っ暗。
道も真っ暗。山道をガタガタ行くのに
横が崖だかカーブだかも解らず、ただひたすら
2本のライトだけを便りに猛スピードを出すドライバー。
眠気で朦朧としながらも、ああ
一寸先は闇とはこのことを言うのかも・・と
本気で思ったニホンコン。
そして恐怖の早朝ドライブは
なんとか無事に目的地に付いた。
そこには数人の写真愛好家がもうベストポイントを
陣取っており、張先生はその間をグイグイ割り入るように
場所を取って行った。
ここからまた寒い中、日の出を待つこと1時間半・・
結果、残念ながらこの日は曇りで日の出が拝めず。
何の為の4時半だったのか。
でも、朝焼けの中の棚田は最高に美しかった。
本当に悔しいが、
美しかったの一言につきる。
この時点でまだ朝の7時半。
長い一日が始まった。
1月25日 坂下日本/香港
追伸:坂下のミニミニギャラリー@荻窪/ビストロサンジャック
は只今冬バージョンでお届け中。中国で取った美味しそうな物たちで揃えました。
![]() |
Kaori Sakashita Presents [ サカシタニホンコン ] All rights reserved by Kaori Sakashita & SAKRA 2004 |