第66回
「嬉しいお知らせと、地獄のバスより生還したハナシ」
うれしいお知らせがありました。
少し前に応募した、小さな小さな写真コンテスト。
そのコンテストの「入賞」の知らせをしたという電話を受け取りました。
本当に小さな小さなコンテストで、大きな「何とか賞」みたいなものではないのですが、
写真をやっていて本当によかったと思った一日でした。
パチパチパチ・・・(ひとりで拍手)
あと、9月の写真展のDMが出来上がりました。
欲しい方はメールをくださればお送りします。
海外からの方でも、熱意を込めて欲しいと言ってくだされば、お送りします。
少しずつですが、いろんなものが前に進んでおります。
さて、暑苦しい中暑苦しい話でスイマセン。
先週の話
からの続きですが、
またもや死の淵に立たされたニホンコン。
なんで私ばっかりこんな目に・・と思っていたのだが、
後から考えれば、中国の旅とは、所詮こんなものの繰り返しなんだと。
スピード狂の運転手と命をかけたドライブが一晩中続いたものの、
「いいも悪いも、どーにかなるだろ」の精神で、途中からはぐっすりと眠っていたのであった。
この精神とは、言い換えれば「どうにでもしてくれ」
もしくは「どーにもならない」ということなのだが。
そして夜が明けて、ヘブンレイクに到着。
結果、どーにかなって、バスも我が身も無事。
つまり「またもや」助かったニホンコン。
天地/ヘブンレイクは・・
本当に美しい場所だった。
当時の日記には一言「スイスでした」と書かれており、
まだ見ぬ我が身のスイス像と照らし合わせて、相当ピッタリきていた様子が伺われます。
森林の中に、青い湖。夕方にはエメラルドグリーン色に変わったりと、
ウソみたいなホントの景色に、うっとりとしておりました。
しかも、ここは「アジアの一員である中国人」の顔をした人が、皆無。
みんな白-い肌で、ピアスやらネックレスやらで着飾っていたりするのだ。
ニホンコンがつけていたピアスや指輪にやたら興味を示して「変えっこしよう」と迫られたっけ。
(この赤ちゃんの名前。右から読むらしいが、全然解ラズ)
ここは居心地もスイス級(想像上の)。
イヤなことなぞ、なーんにもなく、人はおだやかだし、食べ物は美味しいし、
本当にここは「天国」のようなところだと、そして、こんな旅が続けばいいと、
美しい景色を前に、いつまでも いつまでも思っていた・・
・・・かったのだが。
今思い返してみると、本当に手放しで幸せだと思ったのは、ここだけだった。
その後訪れた、地獄のタクラマカン砂漠の熱風は、この時には知る由もなかった。
坂下日本/香港
8月10日 坂下日本/香港
Kaori Sakashita
Presents [ サカシタニホンコン ]
All rights reserved by Kaori Sakashita & SAKRA 2004