ムトープレゼンツ「フチドル」
第32回 〜ゲストの日 その2〜後編
ゲスト2人目をお迎えした後編です。
つっても、インタビューです。
インタビューを心良く受けてくださったのは服部美希(はっとりみき)さん。
服部さんが「行ってみたい」と言っていた大分県の久住高原
(第1回参照)
でインタビューを行いました。
前回のインタビュー(前編)はこちら
以下 インタビューです。
ムトー・・・・・ム
服部さん・・・・・服
(ここで、彼女が発行しているフリーペーパーの話題に)
ム:「よだきぃ便り」の説明をしてもらっていい?
服:この大分に来て、日々感じたりしていることを外部に発信したいと思って書いて
る新聞です。
ム:僕も読ませてもらったんですけど、ほんっとに面白い!
服:何がそんなにあれなんやろ?私はホントに書きたいように書いてるだけやから。
ム:A4の両面印刷かな?大分県の大野町っていう所に住んでる人はもちろん楽しめ
るんだけど、そういう一部の地域のことを書いたものって、内輪だけで楽しめる
ってのが大半じゃない?でも、「よだきぃ便り」は、大野町っていうところを知
らなくても、大野町はこういうところで、こういう人がいて、こういうことが起
きてるんだ、っていうのが伝わってくる。読むのが楽しい。続きがまちどおしい。
服:なんか恐縮です。
ム:その「よだきぃ」って言葉覚えましたか?(ちなみに「めんどくさい」って意味
の言葉です)
服:このあいだ使ってみたけど、やっぱぎこちない。
ム:大分では老若男女が一日の中で「こんにちわ」よりも多く使うっていう言葉だね。
宮崎県でも使うらしいね。
服:ああ、そうなんや。
ム:「よだきぃ便り」を読みたいって人がいたら僕がコピーして送ったりしてもいい
のかな?
服:うん。ぜひぜひ!それが願いというか。いろんな立場の人に、いろんな年齢の人
に読んでもらいたい。
ム:じゃあ、欲しい人は是非、
僕まで。
いいなあ、才能がある人は。ほんっと絵もうまいし。
ム:そうかあ、そんなに大分を好きになってくれたのかあ。うれしいなあ。じゃあ、
永住してください。
服:うん、したいんですけどぉ・・・・・。
(草原に再び寝転がる服部さん)
ム:あ、まだ終わってないんですけど。
服:あ、すいません(笑)。
ム:寝転がったままでいいんでね。
服:なんかもっと有用な話をしたいねんけど(笑)。
ム:じゃあ、僕すごい興味があることがあって。海外に沢山行ってるっていう噂を耳
にしたんだけど、人づてにね。服部美希ファンから。何カ国に行ったの?
服:11カ国かな。最初はその、アメリカとかイギリスとかカナダとかオーストラリ
アとかなんていうのかな、先進国って言われるところに行って、で、そこでカル
チャーショックみたいのを感じないのでつまらない、と思った。
ム:日本と似てたの?
服:同じ先進国っていうのかな。それでタイに行った時に、3ヶ月ごとに出国しない
といけなくて、ビザの関係で。それで周りのラオス、カンボジアとかバングラデ
シュとか。うーん、こっちに帰ってきてから中国とハンガリー、ロシアとか。
ム:ハンガリー行ってみたい。どんな国だった?
服:あー、好きかも。あ、ムトー君、知らない人って設定だった(笑)。
ム:この短時間で僕をわかってくれたのだね。
服:(笑)。ハンガリーは灰色と白と黒みたいなイメージ。で、ガツガツしてなくて
ちょっとした諦め感みたいなものを感じた。
ム:ハンガリーは日本と同じで名字が先で名前が後なんだよね、確か。
服:そうそう。よく知ってるね。
ム:本で読んだことが。同胞意識が強くて排他的なんじゃなかったかな。
服:そうそう!ヨーロッパ諸国のゲルマン系の中に唯一、蒙古系?民族だったかな。
顔はもう、ドイツ人とかと変わんない感じなんだけど。となりのオーストリアに
もちょっと行ったんだけど、ほんと国境が接してるのに、資本主義の国と社会主
義のハンガリーで、はっきり境がわかる。色が変わる。ハンガリーの国境をまた
ぐと。ぜひ行ってみるといいと思う。
ム:僕にハンガリーブームが来そうだな。ハンガリー語勉強しよっと!イッヒ!とか。
服:それドイツ語(笑)。
ム:今までで行った中で一番好きな国は?
服:やっぱりタイ。タイにはお父さんと、お母さんがいるし。
ム:エッ?ああ、タイのね。
服:やっぱ大野町と同じように村全体で受け入れてくれたので。
ム:タイにはどういうきっかけで?
服:タイにはNGOのインターンシップだったんです。将来的に国際機関とか国際協
力の関係で働きたい人に対して、1年間、タイのNGOの中に入って、タイのN
GOが住民とどのように関わってるのか見てこい、っていうやつで・・・。でも
私は、NGOと関係のある農民の家庭に派遣されて、農民の側からNGOってい
うものを見てこい、と。こんな感じで私は普通にタイの村娘を1年間やったんで
す。他のみんなは活動してるのに、私は毎日水牛を追って・・・・(笑)。って
いう感じです。
ム:で、なんで日本に落ち着くことになったんですか?
服:ああー。
ム:あ、いい質問だった?
服:話すと長くなるんです。うーん、ひとつは。ひとつは日本のタイに対する影響力
の大きさを知ったということです。たとえばタイは電化製品の8割が日本製です。
バイクとか、Tシャツとか怪しい日本語が書いてあったりするのがすごい流行っ
てたり。
ム:そうなんだ。
服:日本を変えれば、途上国も変わる、と思った。
ム:そうか!
服:日本を真似するのは仕方がないなって思う。人々が快適さを求めたりするのは。
私がいわゆる「不便な生活」を1年間経験してみて、どう感じたかというと、実
際1年後に日本に帰れるということを前提にして、タイでの生活を楽しんでたな、
というのがあって。それで、・・・・。ああ、ほんっとにうまくしゃべれんわ。
ム:いや、わかるよ。
服:それと。日本のことが心配になって帰ってきました。タイとか途上国よりも、日
本の方が問題がいっぱいやな、と思って帰ってきたのもある。うん。
ム:ちなみに血液型は何型ですか?
服:Bです。
ム:えっ?(←もう一回言わせたい)
服:Bです(笑)。
ム:やっぱり!なんとなくそうだと思った。
服:こんな短時間で・・・・。
ム:自分で困った性格だと思いますか?
服:あ、思う!私ホント自分勝手な所があります。なので、言ってください。「それ
はアカンやろ!」とか。
ム:これからまた逢うことがあれば。
服:あ、そうか!今日限りかも知れない(笑)。いや、ホントに自分勝手なのと、他
の人に合わせられない。
ム:あ、それB型だわ。
服:合わせたいと思うんですけど、どうしても・・・。
ム:僕もだ。僕A型なんですけど、なんで人に合わせられないんだろ?B型なのかな?
服:絶対そうや。でもA型っぽい感じもする。
ム:あ、ホント!?よかった。キチキチしてる?
服:いや、繊細な感じがA型って感じがする。
ム:まったく繊細じゃないよ。
ム:久住気持ちいいね。
服:すごいよかった。ありがとうございました。
ム:いいえ、こちらこそ。久住どんな感じ?
服:うーん。なんか「かないません」って感じ。自然に対して。なんやろ、大野町と
かで見る山とか森とかは、生活のお友だちみたいな感じがするけど、こういうの
(久住ね)を見ると、あー、かないませんなあ、って。すごいいいですよ。みん
な来てください(笑)。なんていえばいいのかな、語彙が・・・・。
ム:大分いろんないいとこがあるね。
服:うん。私思うんやけど、なんで大分は全国的に有名やないんやろうっていう。
ム:あっ!!
服:(笑)。ごめん(笑)。
ム:いや、大丈夫。大丈夫。
服:いや、相対的に。
ム:いや、絶対的にだね。
服:大分のあちこちに行ったり、連れてってもらったりすればするほど、いいところ
いっぱいあるなあ、って思うのになんで私は今まで全然知らなかったんだろう、っ
て思って。
ム:多分PRの仕方とかね、悪かったんだね。あ、大分で行ってみたいところとかあ
りますか?
服:姫島!
ム:おお!車海老ね。すごい有名。
服:あ、姫島じゃない、キャンプできるところ。
ム:どこだろ?
服:それと宇佐(うさ)。
ム:宇佐?なんで?
服:「Welcome to USA」って書いてあるのを見てみたい。
ム:じゃあ、行こっか。
服:そんなんに付き合ってくれるんや。
ム:うん、そういう意味の無いのが好き。宇佐の特産品の袋とかビンの裏には、
「Made in USA」って書いてたりする。
服:そうなんや(笑)。アソビ過ぎやろ。
ム:久住何度きてもいいなあ。
服:この爽やかさにビックリした。
ム:北海道も草原とかすごいでしょ?
服:うん、だから懐かしい。
ム:じゃあ、何かこのページを観てくれてる人たちにメッセージを。
服:これからは農山村が舞台だと思います。
ム:今日はありがとうございました。
以上インタビューでした。
文章にするとボリュームがありますけど、お話していると、一瞬でした。
まあ、対談になってしまいましたけどね。
服部さんとは、実は(つうか、バレてるだろうけど)初対面ではありませんでした。
途中何度も初対面のフリをしようとして不自然な部分がありますが、あしからず。
服部さんとは何度かお話をしたり、ノンアルコール飲料を飲んだり、したことがあっ
たのです。
その何度かで、もっとお話を聞いてみたい!と思ったのでインタビューを申し込み
ました。されている活動が多く、忙しい中で協力してくださいました。
服部さんは、繊細で、アクティブで、笑顔の素敵なB型の女性でした。あれ、そんな
人、もうひとり知ってるな、確か。ま、いいか。
服部さんありがとう。あなたの作る輪は、もっと広く、そして確実に深くなっていく
でしょう。服部さんは20代前半で、僕よりも年下だけれど、僕にとっては、あなた
も久住の大自然同様「かないません」だな。
服部さんへのメール、質問などありましたら、
こちらからムトー宛に!
「よだきぃ便り」が読みたい人も
ムトー宛に!
Muto Presents [ フチドル]
All rights reserved by Shinsaku Muto& SAKRA 2004