ムトープレゼンツ「フチドル」
第32回 〜ゲストの日 その2〜前編


どうも、こんにちわ。ムトーです。暑いです。
ほんっとにあつーい。

ということで、今回はフチドル ゲスト2人目をお迎えしました。
つっても、インタビューです。
インタビューを心良く受けてくださったのは服部美希(はっとりみき)さん。
服部さんが「行ってみたい」と言っていた大分県の久住高原(第1回参照)
でインタビューを行いました。


以下 インタビューです。
ムトー・・・・・ム
服部さん・・・・・服



服:うわあ、ホンマに気持ちいい。(草原に寝っ転がる服部さん)
ム:じゃあ、インタビュー始めまーす。あのー、寝転んだままでいいんで、
  自己紹介をお願いします。
服:(笑)えっ、自己紹介・・・・。
ム:僕はあなたを知らないという設定で・・・・。
服:服部美希といいます。生まれは兵庫県高砂市です。年齢は・・・。
ム:うん、年齢はいいかな。
服:あ、そうですか。じゃあ、えっと、ニックネームは「しげぞう」です。
ム:なんで「しげぞう」なんですか?
服:特に意味はありません・・・・。他に何か特筆すべきことはあるかなあ・・・。
  あ、いま大分県大野町に住んでいます。
ム:大野町ってどんなとこ?どうして大分の大野町に来たの?
服:平均的な日本の農山村の状況を知りたかったんです。
ム:個人的に?個人的に来てるんですか?
服:えっ?
ム:いや、何かの団体に属してたりしないのかな、と。なんか所属してそう(笑)。
服:してそう・・・・(笑)。
ム:なんつうか、利益を追求するような団体に属してたりするのかな、って。
服:いえ、利益を追求しない方です(笑)。
ム:あ、じゃあNPOだ。非営利な組織に属してるんだ?
服:属してるんかなぁ。まあ、インターンでもないので、利用させてもらってる
  っていうところです。
ム:なんていうNPOさんなんですか?
服:地球緑化センターです。
ム:はあ。じゃあ、その地球緑化センターから派遣され・・・・。
服:派遣・・・・。地球緑化センターがこういう農山村に行きたい若者に「集れ!」
  って募集をかけてて、それに手を挙げたっていう・・・・。
ム:はっはー。それなんていう、団体なんですか?
服:あ、そのプログラム?「緑のふるさと協力隊」。
ム:ああ、そうなんだ!じゃあ、服部さんは「緑のふるさと協力隊員」として大分県
  の大野町に来てるんだ?じゃあ、なんで大分つうか大野町を選んだの?
服:たまたま大学4年の時に、こう、どうしようかいなあ、って悩んでた時に、(大
  学の)掲示板に「自分力を」どうこう、っていうステキなキャッチフレーズで協
  力隊員を募集しているのが貼ってあって、それを見た瞬間に次の1年が決まった
  っていう。「よっしゃ、これや!」って。
ム:大学はどちらのほうに?
服:北海道です。
ム:あ、北海道。
服:農学部で、森林について勉強してました。森林の勉強ってどんなイメージですか?
ム:うーん、松喰い虫とかかな?
服:残念ながらそれは・・・・。
ム:針葉樹林とか?タイガとかツンドラとか、そんなとこ?
服:北方のシンコウコンコウリンとか。
ム:なにそれ?
服:針葉樹と広葉樹が混じってる、北海道の特殊な・・・。
ム:へぇー。大分は?
服:大分は照葉樹林。地面近くまで木が生い茂ってる。私はなんか、大分に来て、迫
  力あるなぁって思って。 ・・・・・・あ、すいません!マジメな話してしまっ
  て。
ム:いえ、僕マジメなんで。
服:マジで?
ム:う・・うん・・・。

ム:そうか、じゃあ大分に来てどれくらい?
服:来たのが4月やから、3ヶ月。   
  早かった。うん、早かった・・・・。
ム:今はどんなことをしてるの?
服:今は葉タバコの芽かき作業を。
ム:大野町はタバコが特産なんですよね。タバコの町だ。タバコフェスタとかあるん
  ですよね(笑)。
服:そんなんあるんですか(笑)?
ム:ありますよ(笑)。じゃあ、タバコ農家のお宅にホームステイしてるんですか?
服:ひとり暮らしをしながら、通ってます。
ム:ゴハンとか美味しいですか、大分は?まあ、北海道も絶対美味しいもの沢山でしょ
  うけど。
服:うーん、何が思いつくかなあ。あ、煮物とかが美味しい。
ム:僕個人的に思うんですけど、大分ってかなり食べ物が美味しいところだと。魚と
  か。別府とか行きましたか?
服:何度か。あ、そういえばこのあいだ関アジのお寿司をごちそうになりました。
ム:「はじめ寿司」?
服:あ、そうそう。
ム:狭いお店でしょ。
服:こんな長いアナゴのお寿司とか。
ム:あー、あれ美味しいよねえ、いいなあ。
服:あれ美味しかった。

服:今度宮崎県に行く予定。
ム:え、いいなあ、行きたい!
服:行く?ひょっとこ祭り。
ム:えっ!?ひょっとこ祭り!?
服:うん(笑)。
ム:僕の友だちのお父さんも、ひょっとこ踊りのメンバーだ、たしか。それにしても、
  ひょっとこ祭りって、この上ないおどけたイベントだよね。みんなひょっとこの
  お面被ってるんでしょ。
服:(笑)
ム:あの「ひょっとこ」っていうおどけたペルソナを付けることによって普段と違う
  自分を表現するんだね。
服:そうそう。ホントにお面を被るとやってしまうらしい。ムトー君もやったら?
ム:まあ、やれば似合うだろうけどさ。

ム:ところで「とり天」は食べましたか?これって結構このインタビューでは大事な
  質問です。
服:うん、食べた食べた。一番最初に食べた。大野町のKってお店で。そこのマスター
  と奥さんが非常に無愛想なのにビックリした。
ム:あ、僕もそのお店知ってます。お客が入って来てもお客に背中向けたまま新聞読
  んでたりするんですよね。
服:どこまで無愛想やねん、って。料理運んで来ても、何も言わないし(笑)。
ム:でもあそこのとり天ホントに美味しい。
服:うん。とり天普及委員会としても?
ム:うん、おいしい。おいしい・・・。オーイーシー。あ、OEC!
服:(笑)
ム:そういえば、服部さんはOEC会員なんですよね。偶然にも(笑)。
服:偶然、今日OECバッジも(笑)。



ム:わ!ホントだ!偶然!ヤラセっぽい!このバッジいいでしょ?
服:うん。スゴイね。ビックリしました。
ム:北海道とか沢山OECお店があるでしょ?紹介したいお店とか。
服:紹介したいとこ、すごいいろいろ思い付くねんけど。
ム:お友だち北海道にいる?そのお友だちもOEC会員になっていただいて。
服:うん。すごい食にうるさい友だちがおって。
ム:あ、食にうるさい?あ、日本のお稽古ごととか伝統芸能の世界と一緒で、OEC
  も師匠超え、つうか議長(ムトー)超えはできないっていうルールなんで。議長
  を超えてもらっては困る。ないがしろにされたくないんで。
服:そうなんや(笑)。
ム:たとえば僕が推薦したお店を、その食にうるさい会員さんに「その店はマズイで
  しょ、議長、いくらなんでも。」みたいなことを言われたら立ち直れないんで。
服:(笑)

ム:とり天は北海道にもないでしょ?
服:うん、無い。
ム:それらしきものはある?
服:うん、「ザンギ」っていうのがある。
ム:エッ。
服:ザンギは、あれはなんだろ、醤油味かな。で、ふつうのカラアゲみたいな衣じゃ
  なくて・・・・、どっちかっていうと、とり天に似てますね。
ム:え、あれ!?あ、あ・・・・。
服:あはははは。
ム:あれ、なんで、とり天アイデンティティを落としめるようなことを言うんですか。
服:(笑)そんなことないですよ。ああ、でももしかしたら、九州と北海道の不思議
  な繋がりかも・・・。
ム:とり天のアイデンティティが・・・・・(呆然)。
服:ああっ、いやいや、ほら、ポン酢をつけるっていうのがね、独特ですよね!(←
  必死にフォローしてくれてる)

服:なんで大分にとり天なんですかね?
ム:とり肉くらいしか楽しみがなかったんですよ、大分には。
服:(笑)
ム:やれ、子どもが生まれたといえば、ニワトリをさばいて。お父さんが出稼ぎから
  帰ってきたといっては、とり飯を炊いたり、ね。
服:あー、でもとり飯は独特ですね。
ム:ホント?
服:うん、とり飯もすっごい美味しいなあ、って思った。
ム:あ、いいこと言う!あ、炊き込みご飯で思い出した。僕ね、全国のグリーンピー
  ス農家、また栗栽培に携わる人たち、栗農家?の人たちには申し訳ないんですけ
  ど、豆ご飯とか、栗ご飯とかって食べられないんですよ。服部さんは好き?
服:うん。
ム:あれっ。
服:なんでアカンの?
ム:穀物on the 穀物 じゃん。
服:ああ、両方炭水化物。
ム:僕ポテトサラダをご飯のおかずにできないの。
服:豆ご飯も。
ム:あれグリーンピースでしょ。グリーンピース嫌いとかじゃなくて、ご飯と一緒に
  なってる喜びがない。別々でいいよ、って思う。
服:大野町で驚いたのは、漬け物文化。
ム:え?
服:お茶うけに、お漬け物を食べるっていうのがスゴイびっくりした。
ム:え、フツーフツー。ん?普通はどうなの?ご飯のおかず?
服:うん、お茶うけにお漬け物がでたのは、こっちが初めて。大分が。
ム:そうか。あのね、大分は人ん家にお邪魔すると、そこの家のおばちゃんが、箸で
  漬け物をとって、「はい、手だして」って言われて、言われるがままに手を出す
  と、そこに自動的に漬け物が乗ってくる、っていうシステムがあるのね。
服:そうそう(笑)。
ム:手を拭くものとか特に用意されてなくて、そこらへんでモゾモゾする羽目になる。
  帰りには手がベトベトになってる。
服:はははっ。
ム:あれ、大分だけの文化なのかな?
服:ホンット、あれ面白いよね。私の前に、ビューって漬け物を持ってこられたんだ
  けど、お皿とか箸とか無くて。
ム:こちらにも箸とお皿が欲しいんだよね。おばちゃんが箸でおもむろに漬け物をつ
  かんで、「ハイ、お手!」みたいな感じで。
服:(笑)オナカ痛いよー。(←服部さんのツボにハマッたらしい)
  衝撃でした。
ム:ね、せめてフィンガーボールとかあるといいんだけど。
服:なんでそんな小洒落てんの(笑)?

ム:あ、ケータイ鳴ってるよ。
服:あ、ごめんなさい。切っておけばよかった。
ム:あ、出ていいよ。緊急とかだといけない。
服:いえいえ、友人にケータイの着信音の設定を変えてもらってから、びっくりする
  くらい音が大きい。
ム:あ、そうか。ケータイずっと持たなかったんだよね。ケータイ否定派だったの?
服:いや、あの、母親が、「電磁波が」って。
ム:・・・・・・。あるかも。
服:それで、去年かな、イヤホンを付けるんであればいい、ってことになって。
ム:そうそう。ケータイ耳に当てて喋ってると、脳に電波がどうこうっていうウワサ
  があったような、なかったような。

ム:ところで大分を気に入ってもらえました?
服:うん。すごい気に入った。何がそんなに気に入ったんだろ?うん、でも、緑のふ
  るさと協力隊員として受け入れてもらったからこんなに早く好きになれたってい
  うのがあると思う。
ム:きっかけがね。
服:うん、ホント新規就農とかだと、
ム:イ、イテテテテッ!
服:!?
ム:ごめんなさい、アリに噛まれちゃった。
服:アリ噛むんや。
ム:噛む噛む。




アリに噛まれたムトー。
この話は噛まれたまま、土曜日に続く!


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