第一回でも語ったが、

人生において一番大切なものはタイミングであると、最近つくづくそう思う。


タイミングによって出会う人達も変わるだろう。

タイミングによって見方や感じ方も違ってくるだろう。

全てはタイミングによって成り立っているように思う。


最近、私が初めて完敗だと思った程の、お笑い好きに出会うという幸運に恵まれ

彼の所有するコレクションを、今、少しずつ堪能している。

6年前から、撮り続けているという「ガキの使い」のフリートークは、

まさにダウンタウンの才能を100%表現した作品であり、歴史だった。

立て続けに見ると、彼らの才能に改めて気づかされる。

フリートークと言えども、間は完璧であり、そこらへんの芸人のネタよりも

それは完成されていた。

そして何よりも感じたのが、浜田の大きさだった。

松本が天才である事は知っていた。

浜田のツッコミがあってこそという事も充分承知していた。

それにしても浜田の勘の良さ、押し引き、駆け引き、言葉の選択ノ。

全てにおいて改めて感動した!(小泉風に)

この貴ぶべきビデオの所有者は言っていた。

「浜田は松本の翻訳機である。」と。

本当にそう思う。

松本のボケが浜田を通して何倍にも膨らみ、そして客に気づかせてくれる。

そのボケの本当の面白さを。


過去に見たであろう、それらのしゃべくりを、今この歳になって見返すと

さらに面白く感じるのは何故だろうか。

この期間、私も様々な事を見、知り、体験し、そして感じた。

芸のこやしではないけれど、見る方にもこやしは必要なようだ。


やはり見るタイミング、知るタイミング、その他何事もタイミングなのである。

松田聖子が、別れた前夫と結婚した時、

「初対面でビビビッ!ときた」と言っていた。

聖子の勘も当てにはならないようだが、ダウンタウンも出会った当初は

何か感じるものがあったのだろうか?

ラブラブファイヤーも言っている。

一目会ったその日から〜、恋の花咲く事もある〜 と。

二人の間に、様々なタイミングが交錯し、そしてコンビを組んだ。

この奇跡に本当に感謝しよう。


ダウンタウンを語ると、つい熱くなってしまうので、今回はこのへんで。

最後に大好きなベンジャミンのあの曲で終わろうと思う。




訳の分からぬ事ばかり 言ってるうちに別れの時がきた

いつの間にやらやってきた

グッバイ、さよなら、サイチェン、アディオス

また会う日まで ババババン ヘイ!






千田なつみ Presents [ 笑い道]
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