新企画!
千田なつみの「笑い道(どう)

そう!我がSAKRA、千田の実の妹にして、普通のOL。
その彼女の中に隠されたお笑い魂が隔週炸裂。

お笑いとあなどることなかれ、千田、妹「本気」です。





人生において一番大切なものは「タイミング」である。と誰かが言っていた。

私もそう思う。

ビック・バンが起こったのも
人間が猿より賢くなったのも
母ユウコと父ヤスタロウが恋に落ちたのも

そして、私が生まれたのも、全て「タイミング」が良かったからだ。

「笑い」とは、そのタイミングを定められた時間の中で、
フル活用しなければならない最も難しい娯楽だと私は思う。


その「タイミング」をお笑い界では「間」と言う。


間が0.1秒でもずれれば、通常大爆笑のはずのネタもたちまち失笑へと変わってしまう。

だから同じネタを同じ人間がやっても、
かならずしも園楽から座布団をゲットできるとは限らないのだ。

笑いにおいて「タイミング」とはそういうものである。

ブラビがのん気に歌っている場合ではない。



そもそも私のお笑い好きは1本の漫才から始まった。
小さい頃から、私は通信簿の先生からの言葉や友達からのバースデーカード等に
必ずと言っていい程「いつもニコニコ顔の」だとか「笑顔を絶やさない」等のコメント
を頂いていた。そこまでいつも笑っているつもりはなかったが、そもそも顔が「笑い顔」
らしいのだ。こうなったら笑いに人生を捧げよう!と密かに決心していた小3の夏、
運命の漫才に出会った。


それが今日の1ネタ ダウンタウン作・「ゆうれい(仮名)」である。


この作品をご存知の方も多いかと思うが、その日の彼らは特に傑作だった。

完璧な「間」が、そこにはあった。

その数分間、幼い私の顔筋はフルに刺激され、その日私は初めての顔筋肉痛というものに襲われた。



ダウンタウン。

彼らが出会った事は1つの奇跡である。



ダウンタウンと言えば、通常「松本あってのノ」という風潮があるが、
そんなことを言っているようでは、笑い道もまだまだである。
浜田のツッコミがあるからこそ松本のボケが100%の実力を発揮できるのであって、
浜田ツッコミ無しの松本のボケなど、ロードを歌わない虎舞竜のようなものである。

松本のボケには浜田のツッコミしかないのだ。
あの絶妙な「間」は浜田の体に染み付いた才能なのだ。

だから二人合わせてダウンタウンなのである。

二人が出会えた事は、私の「人生の奇跡ランキング」で間違いなく上位にくい込むであろう。






**おすすめ**
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで・幻のトーク20世紀伝説1・2」


という訳で、私の笑い人生はダウンタウンに出会う事で始まった。
ダウンタウンのいる時代にタイミング良く産んでくれたユウコに感謝しなければならない。


「笑い道」。その道は知れば知るほど奥が深い。私もまだまだ道半ばである。


笑いと言っても「漫才」だけでなく喜劇から映画、エッセイ等、様々な世界がある。

私は笑いに生きるのだ。
常にアンテナを張り巡らし、小さな笑いに気づいていきたいし、できる限りの作品に触れたい。

そして最後は、笑い死にするのだ。


natsumi chida