第178回「ニホンコン図書館」


ニーハオ、ニホンコンです。

珍しく本のはなし。

現在休館中のさんきちなぞ図書館は
新しい第一歩を踏み出すべく、
一生懸命日々過ごしているようです。
時折交わすメールには、彼女の強い意志と、
新天地への期待がいっぱい込められていました。



最近友人から来たメールに
「読書に興味をもったキッカケの1冊」など
読書履歴などを話してくれたものがあり、
ニホンコンも少し本について考えてみた
ワケである。

彼とは、大学時代からの友人であるが、
頻繁に会えない代わりに、メールで
坂下日本/香港の感想や、最近読んだ本などの
紹介してくれます。

いつも紹介してくれる本がこれまたナイスで
ニホンコンとはまた違う嗜好を持ちながらも
ツボにはまるものばかりなのだ。

なので、いつもメールが来ると
中身の分からないプレゼントが届いた気分で
ワクワクしながら読ませてもらっている。

かくいうニホンコンは
自分でも納得する程
「旅人が読む本」が好みである。



「とある中国旅の宿。1泊25元(約380円)」

旅には、必ず持って行かなくてはならないのが
「本」だ。

これは自分の暇つぶし用でもあるが、
読み終えたら、次に出会った旅人と
不要な本を交換する、というのが
コミュニケーションの1つでもあり、
楽しい文化がある。

自分の本が世界中を駆け巡ると思うと、
それはそれはゾクゾクすることだし、
「要返却」と称して日本で再会できるのも
安っちい恋物語のようで面白い。

そして、もっと面白いのは
旅の途中で交換する本には、
何度も目にする本がある。

「村上春樹」はどの本でもぐるぐる回り、
パウロ・コエーリョの「アルケミスト」は
旅人のバイブル本ともいえるだろう。
(以前ネパールの古本屋で英語版を探して店員さんに
尋ねたら、本屋にいた旅人全員が「読んだよ!」と
叫んでくれたことがある)

ニホンコンは旅にでるとき、極力
さらっと読めて早く交換できる適当な1冊を
ザックに入れ、現地でどんどん交換をしながら
「今回はどのハルキが来るかしら?」
などと思いをめぐらせるのも旅の楽しみの1つ。

今では、旅で読んだ本を読み返すと
インドからネパールへ国境を越えた道や
中国で紹興酒を飲みながらゴロ寝をした夜や
タイの熱帯夜を思い出したりするなど、
その時の空気や感情に浸れたりする。

ただ、あまりにもニホンコンの読書が
旅に偏りすぎる為、こうして友人からの
読書メールが届くのは、非常にありがたい。

みなさま、オススメの本あらば、
是非ニホンコンに紹介してくださいまし。


「中国:麗江古城のドミトリーより」


11月07日 坂下日本/香港

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