第153回「インドは危険?!」
ニーハオ、ニホンコンです。
「インドは危ないか?」
この問いにニホンコンは
常識的な行動を取っていれば
別に危ないことはナイ。と
いつも言っている。
ただ、こっちが気をつけていても
向こうから災難がやって来る。
それがインドという国だ。
ニホンコン、我が身に災難が降り掛かった
ことはないが、間接的に遭遇したのはこの1回。
「バス強盗」
時は3月。
「ホーリー」と呼ばれる祭の日。
ホーリーとは、春の到来を祝い、
赤をメインとした、色とりどりの
粉や色水をぶっかけあうという祭り。
しかもこの日だけはヒンドゥー教の戒律で
禁じられていた酒が解禁されたりと、
要は「何でもアリ」なバカ騒ぎなのである。
町には酔っぱらってラリラリのインド人が
狂気の沙汰で騒ぎまくっていたりする為、
バラナシでは、「旅行客外出禁止令」が敷かれる。
ウソかマコトか知らないが、バックパッカーでも
前回、前々回の祭りで亡くなったらしい話が
旅人たちに回って来る。
こりゃ危険。
ということで、早朝からネパールに
脱出することにしたニホンコン。
最初は意気揚々とバスは走っていたが、
そのうち人民が活動する時間になったら
もう赤青黄色の水風船が飛んできまくり、
バスなんか前が見えなくなる。
そして、ろくすっぽ窓もしまらない
オンボロバスに投げられた色水の風船は
見事窓側の人間の腕などに命中しまくる。
そんな時、途中で1人の男が乗ってきた。
もうラリラリのレロレロで、
乗客に粉をつけまくってはちゃっかり
どこかに座っている。
「ボケまくりですが」
今思えばこれが災難の始まりだった。
中央の全身ピンクだか赤だか、
粉+色水まみれの男。
コイツが正真正銘の、
盗人だったからである。
5月02日 坂下日本/香港
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