

第151回「インド旅〜続き〜」
ニーハオ、ニホンコンです。
先週はあまりに春だ春だ!と騒ぎすぎ、
風邪を引いてしまいました。
今はもう大丈夫です。
ニホンコンは放っておくと
どんどんハイペースになるきらいがあるので
気をつけようと思います。
最近、インドに一人旅中の後輩より
「先輩が『インドに行きたい』とわめいている
夢を見ました」と連絡がありました。
そう、わめいているんです。
とうとう人の夢にまで出たのかと
自分の執着心にげんなりする。
ちょっと前に家で出た会話。
(以下ニホンコンが「ニ」、相方が「ア」)
「ニ」:「いやー、ニホンコン。この景色を見たらきっと素敵に
赤ちゃんが産めると思う場所があるんだよねー」
「ア」:「(即答)インドはダメだよ」
「ニ」:「(心の中)先手打たれたか、ちぇ。」
一応イエスを貰っておいてから「インド/バラナシ」
と言おうと思ったニホンコンの浅はかな読みは
完全に向こうにバレておりました。トホホ。
気を取り直して・・
バラナシは「ガンジス河」で有名な町。
ヒンドゥー教の聖なる場所でもあるのだ。
敬虔な信者でもないニホンコンは
日がな一日することもないのだが、
朝の光景を観に行くのが楽しく、早起きして
散歩に出るのが日課となる。


色とりどりのサリーを洗う人々。
沐浴をする人々。
朝のお祈りをする人々。
少し離れた場所では、死体を焼いて
河に流していたりする。
その下流で野菜を洗っていたり
お皿をすすいでいたりする。

「その棒で何をしているのか聞いてみた」

「歯ブラシだそうだ」
ここはまさに「生きる」ということと
「死ぬ」ということの2つしか存在
しないような場所でした。
ニホンコンは旅人という立場で、そんな
人生のドラマを脇から観ているだけなのだけど
単なるインドの名所というだけでは語りきれない
土地の魅力に心底ハマってしまいました。
しかも、非常にフォトジェニックな町で
何を撮っても絵になる。一瞬腕が
よいのかと小躍りするのだが、全くもって
そんなことはなく、被写体がよいだけなのだ。
またいつか機会があればここで散歩をしながら
「生きるとは何ぞや」と、答えの出ない想いを
ぐるぐるとめぐらせてみたいものです。



4月18日 坂下日本/香港
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