こんにちわ。
どうも隔週水曜日に「フチドル」というコーナーを担当しています
ムトーです。
もうひとつの隔週水曜日更新のコーナーだった
「さんきちなぞ図書館」は、今年1月11日の更新を最後に、
なぞ図書館司書のさんきちさんが休職、
それに伴い休館となってしまいました。
更新をとても楽しみにされていた方も多いと思います。
僕もそうでした。
だから残念で残念で。
そこで、このままさんきちなぞ図書館を
閉館させてしまってはいけない、と思いまして、
司書さんきちさんがいつか復帰する日まで、
僕が司書代理をバイトでしようと考えました。
もちろんさんきちさんのように素敵な本を素敵に紹介できる
わけはないのですが、僕も本が好きなんです。
ほそぼそと、図書館にクモの巣が張らないように
僕が維持管理をしたいと思います。
これまで3年間、さんきちさんが紹介してきた本とは
カラーが違うかもしれません。
だからさんきちなぞ図書館のファンのみなさんは
あんまり期待しないで(って期待しないか・・・)ください。
それでは、バイト司書ムトーが紹介する1冊目。



『植田正治写真集:吹き抜ける風』 
(3,000円+税 求龍堂)

いきなり写真集です。
僕、とても写真が好きなんです。
SAKRA.JPには「山口フォト」「坂下日本/香港」という
素敵な写真を撮る人が2人がいて、
もちろんその2人ほど本格的ではないのですが、
僕も趣味程度の写真を撮っています。ヘタですけどね・・・・(泣)。

僕は、佐内正史さんという写真家が好きで、
彼のなんつうんですかねえ、
なんでもない景色を撮った写真に惹かれてるんですね。
で、そういう佐内さんの撮るような
写真が「いい写真」だと思っていて、オシャレ写真とか、
やたらと奇をてらったような構図の写真とか、
もう作為をビンビン感じる写真が好きになれないんです。

ところがこの写真集に出会ってちょっと考えが変わったんです。
うーん、観念がくずれた、という感じです。
この植田さんという写真家さんは2000年に
87歳で亡くなっているんですが、これが衝撃の写真集です。
1930年くらいから亡くなる直前までの
約70年間の作品集なんですが、1930年代って戦中?戦前?
なのに全然古くない!んです!
構図も作り込まれていて、斬新です。
作り込んだのに作為がいやらしくないんです。絵みたい。

ダリとかマグリットの絵のような写真です。見飽きない。
強烈におしゃれです。
ほとんどがモノクロなんですが、
モノクロ写真は本当にモノクロである必然性を感じる写真ばかり。
カラー写真も夢の世界のような写真です。
うーん。素敵!
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