其の38「続・さすがだ、アメリカ」





あけましておめでとうございます。本年もぼちぼちよろしくお願いいたします。
れいじです。

さて、新年も迎えましたが、去年の映画の話がどーしてもしたい。
どーしてもしたいので、しちゃいます。


「スターウォーズ/エピソード3・シスの復讐」 2005年 アメリカ


28年も掛けて作られた6部作最終話。
観た?観ました?
いやー、ファントムメナス、クローンの攻撃と、イマイチ感が強かっただけに
・・・良かった。良いです。

ダースベイダー誕生のストーリーと分かっていましたが、重い話でした。
アナキン君は少し単純で、なんだか少しあっさりと暗黒面に堕ちすぎな気がしますが、
ヒロインのパドメも惑星間戦争の時代にもかかわらずえらく簡単に死ぬ気がしますが、
ヨーダのやたらな強さに比べてオビワン・ケノービさんは少し弱すぎる気がしますが、
いいんです。もういいんです、なんでも。そんなことじゃないんです。この映画は。

当初、エピソード4から6のシリーズが公開された頃はVFXの凄さで世界を席巻した
スターウォーズですが、もう今はVFXでは誰も驚かなくなった時代。
前シリーズをギリギリオンタイムで体験している世代としては、少し下の世代の
人たちが、どう感じているのか気になります。

とはいえ、今回のエピソード3の良さは、VFXとか過去のお話の流れとか無しにして
政治的なオマージュ作品としても楽しめる所だと思います。
共和国政府が戦争により機能しなくなり、ついには議長に権限を集め銀河帝国が誕生
する場面でのヒロイン、パドメの台詞が代表的。
「So this is how liberty dies, with thunderous applause」
(いま自由が死んだわ。万雷の拍手の中で。)
過去の世界の歴史上、ナチスも大日本帝国も同じ道を通ってきた道筋。そして
今のブッシュ政権にも近いものがあると様々な所で言われています。
こういう思いきり現政権に反対する意見が入った映画が同時に出てくる所は、
アメリカの本当に良い所。「華氏911」とかも、日本で小泉政権をあれだけ
皮肉った作品が出てきたら、いろんな圧力がかかったりする気がする。テレビで
すら出来てないしね。やっぱ、さっすがアメリカ。

ただし、ライトセーバーの殺陣は、他のVFXシーンが凄いだけに興ざめ。
日本の時代劇や香港のワイヤーアクションを勉強なさい。全然腰入ってないし。

さて、今年もぼちぼちやっていきます。
また次回まで、皆さんとフォースが共にあらんことを


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