其の37「さすがだ、アメリカ」





最近、某新聞が契約者にプレゼントしている「携帯も充電できる災害用ラジオ」

なるものがありますが、携帯も充電できない状況で、携帯は通じるのか?

その辺りが不思議でならない、れいじです。

さて随分と間を開けてしまいました。

世間は年末進行で、相も変わらず慌ただしい時間が流れております。

そんな忙しい中、最近観た映画をご紹介。


「Shall we dance?」 2004年 アメリカ


さて、皆さんご存じ日本で大ヒットした同名映画のアメリカ版リメイクです。

最近DVDもレンタルされ初めたので、御覧になった方も多いと思います。

まずはキャスト。日本の名優、役所広司の代わりにリチャードギア。

日本のトップダンサー草刈民代の役には、ジェニファーロペス。

とっても豪華。さすがハリウッド。でもなんか感じはわかる。

他キャストのキャラ、デブの兄ちゃんに、キャラのきついおばさん、

竹中直人がやっていた職場の嫌われ者のハゲ親父も、ほぼ原作と同じ感じで

設定されてます。あら、忠実。

で、話を追っていくと、これまた意外なまでに原作に忠実に作ってます。

原作では恐らく普通のサラリーマンだった役所さんなので、電車に

乗ってその窓から偶然見つけたダンス教室に入ってしまうのだが、

なぜか弁護士のギアさん。なのにシカゴで電車に乗る。うーん、忠実。

ここまで忠実だと、どこか違う所を探したくなるのが人の常。

フィルムのトーンもそんなに変わった感じもなく、ストーリーもほぼ同じ。

うーん、ジェニファーがダンスを踊ってる所が、原作よりセクシーなくらいだなぁ、

と思っていたら、ありました。さすがハリウッド。

物語ラスト、原作では役所さんがパチンコで時間をつぶした後、帰りの電車で

垂れ幕を見つけ、背広でダンスパーティーに掛け付けるシーン。

ギアさんくらいになると一回家に帰ってタキシードに身を包み、パーティーに行くと

思いきや、奥さんの職場に行き、ダンスを踊るのは君だ、みたいな台詞を赤いバラと

ともに言ってみてから、パーティーに行く。

さっすが、アメリカ。

本来はこの話、ダンスなんか踊る習慣の無い日本だから面白い設定ではあるのですが、

くっさい台詞をサラっとこなせるギアさんのおかげで、ちゃんとハリウッド仕立てに

なってます。

年末の忙しさにかまけて、家族をないがしろにしてしまいがちな日本人。

良い所はアメリカに学ぶのも一興です。



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