第133回「そうだ、チャイナへ行こう」


ニーハオ、ニホンコンです。

人々の歓迎、というか
勝手なる押し掛けを続けていると、
「中国ってええ国じゃ」と
よく思います。

ひとたび通じ合えば
家族のようによくしてくれるし、
大勢で寄ってたかっての
おせっかいは、うっとおしいけど、
なんだかありがたい。

しつこいグルの客引きを追い払って
タクシーに乗り込んだりした時のこと。

一連のやりとりを見ていたらしい運転手さんから
「あんな奴に耳なんか貸すな!警察よべ!」
と怒鳴られたりしたこともありました。

その時はオッサンの剣幕に
圧倒されて何も言えなかったのだけど、
後で思えば、我が娘の事のように
心配してくれる、赤の他人の
オッサンが、非常に人間ぽくて
よいなあと思います。

多分、昔の日本は、近所や親戚との
つきあいが沢山あったりして、
どの親だろうが関係なしに子供を叱りつけて
教育する、という習慣があったと思います。

そんな他人への関心が、国民レベルで
監視し合って叱り合っている、
というような状況かもしれません。

そう思うと、この人情っぷりは素敵だなあと。
そして、日本で報道されている程、
そして多くの日本人が嫌だなあと思うほど、
中国という国は悪くはないように思います。

勿論13億人も居るので
アタリハズレも大いにあるかと。
悪い奴も大勢いると思うし。
(その大勢は多分日本に潜む悪い奴の
比じゃないくらい多いと思う)
でも、よい人も居る筈です。

ニホンコンは、誰も指名してないし、
誰にも頼まれてもいないのに、
おせっかいにも「勝手に親善大使」の
看板を背負い、日中友好の架け橋の
釘くらいになれればとよいなと思います。

話は変わりますが、ニホンコンは定期的に行う
「中国地図パズル」があります。

行ったことのある省、都市、
まだ訪れていない省などを
分けたりして、現在どのくらい
制覇したかを確認しております。

中国は、4つの中央直轄市、5つの自治区、
23個の省で成り立っておりますが、
ニホンコンは1つの中央直轄市、2つの自治区、
7つの省を除いた全ては訪問済み。



思ったよりかまだ未開の地が
多くてがっくりくる。

ちなみに中国本土では台湾のことを「台湾省」
となっていて、中国の一部とされている。
勿論このパズルも同様。うっかり
「台湾や中国が〜」という日本人の感覚で
発言をすると、中国人は烈火の如く怒るので、
あまり触れないようにしている。

日本でもこんな沢山の都道府県を
訪れたことが無いってのに
何をこんなムキになって広い大陸を
制覇しようとしているのか、時々
よく分からなくなる。

あー、いつになったらパズルが全部
埋まるのかしらーと思いながら、
またいついけるやもしれない旅に
思いを馳せたいと思います。



12月13日 坂下日本/香港

Kaori Sakashita Presents [ サカシタニホンコン ]
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