ムトープレゼンツ「フチドル」
第55回〜少年はあまり変わらないままいい加減いい大人になった〜
(今回結構ヒクかも・・・)


こみなさんこんにちわー。どうも、ムトーです。
先日の台風でみなさんのところはは大丈夫でしたか?被害はありませんでしたか?
なんで自然はこんなにヒドイことをするんですかねえ。
アメリカのハリケーンだってもう、「なんちゅうことするんだ!」っていう感じですよね。
もう、災害とかやめてくれー。

あと、選挙とかどうでしたか?投票にいきましたか?
ぜひ行ってやってくださいね。
昨日のサカシタニホンコンでも書いてあったけれど、
票をあげたい人がいないからといって白票を投票するというのは
僕もあまりいいことでは無いと思います。自由だけれど、あまり抵抗にはならない。
表現方法としては効果的なものではないと感じます。
だって、白票を100人が投じても、誰も当選しない、
ということはあり得ないのだから。誰かに決まってしまう。
だから、しょうがないけど、中でも一番 マシな人に投票すべきだと思います。
嫌いな人よりも、嫌いじゃない人のほうがまだ気持ちも救われる気がしますね。



僕はね、ずっと選挙権が欲しかった少年だったんです。
だから選挙にはかなりの思い入れがあるんです。
僕、とにかく小さい頃から「死ぬ」ということが怖かった。
病弱で、よく夢にうなされていて、
悪いときはベッドから見上げる天井に怖い幻覚をみたりしていました。
よく、夢か幻覚の中で、僕や、僕の中のヒーローが悪に苦しめられている映像を観ていました。
だから、「死ぬ」というのが結構近い所にあるような気がして、
「死」というものをほんとに4、5歳の頃から恐れていたんです。
母に添い寝してもらいながら、
「僕、死んだらどうしよ?」「死んだら焼かれるんやろ?熱いんやろ?」とか
もうどうしょうもないことで、いつも泣いていました。
そうやって泣いた夜に見る夢は大抵決まっていました。
僕の大好きな祖父が死んでしまうところから始まって、
茶色く錆びたドラム缶の中で焼かれる。
火葬の途中で祖父が閉じていた目を開き、「あついあつい!」ともがく夢。
本当に怖かったんです。今思い出しても怖い。
僕が高校生の頃に本当に祖父は他界してしまうんですけど、その時の、
火葬場でその夢のことを思い出したりしたくらい強く心に焼き付いた夢です。

死ぬ原因は何であれ怖かった。だからもう戦争とか憎くて、怖くて。
戦争が始まって父が徴兵されて戦地で死んだらどうしよう、とか、
もういろいろ ネガティブなことを連鎖的に考えていました。
ちょっと病的な感じですけど。
小学生くらいの頃に原爆のアニメを観て「戦争いやだー」って
ずっと布団の中にもぐって震えて泣いたりしてました。
多分、僕ら日本の「戦争を知らない子どもたち」世代で
そんな勝手なネガティブシンキングで泣きじゃくった少年はあまりいないと思います。
で、そういう無力な少年が次に考えることはこうです。

「どうやったら戦争が起こらないか」

あまり頭の良くない少年は母親に聞きました。そしたら母はこう答えました。
(注・・・母は教育者で所属していた労働組合等の方針の関係もあって
 多分やや思想的に偏っています)
「あなたが大人になって、選挙でいい人を選んで、
いい人が総理大臣になったら戦争は起こらんよ。」と。
「!!」ムトー少年、その時多分5歳なんですけど、
「早く選挙したい!」と猛烈に思うようになります。
子どもの頃の1年って長いじゃないですか。
だから、それからあと15年という時間が絶望的に
長いもののように感じたのを覚えています。

選挙シーズンになって候補者が地元に回ってくると、
出ていって母が応援している候補と握手をして、母が応援していない候補者の時には、
やっぱりわざわざ出て行くんだけど、
「へっ、誰がお前みたいな戦争やりたがりと握手するもんか!」と
握手を求められても手を後ろに引っ込めたりしてました。ムカツクガキです。
その人が「戦争やりたがり」かどうかもわからないんだけど、
短絡的でバカな僕はそういう見方をしてました。
やっぱり、選挙で(当時当然選挙権ないけど)応援している
「戦争しない」候補が落選した時なんかはほんとにブルーになってましたね。
母と一緒に落胆してました。

だから、20歳になって初めて選挙の投票所に行った時には嬉しかったです。
投票終えてすぐに親に電話しました。「やったー、投票したよー!」って。
それくらい、僕にとって選挙権は愛しいものです。
結構珍しいタイプの少年だったんだな、よく考えると・・・・。



あ、霊能力者のおばさんの話を書こうと思ったのになあ。
選挙の話が長くなりすぎたなあ。じゃあ、少しだけ。

最近あったのは、その霊能力者のおばさんに
「あなた肩があがらなくなるよ」と忠告された男性が
数日後本当に肩が上がらなくなった、ということ。

あと、ちょっと前、僕が東京に行くことその人に言うと、
僕が東京で遭う予定の友人の部屋のある場所、
間取りなどを「狭い路地を通って、階段を上った2階にある・・・・」
みたいな感じで完璧に言い当てたこと。

ある女性が「何か見えますか?」とその霊能力おばさんに聞いたら
「あなたのところお墓を見晴らしのいい所に移したでしょ。(たぶん先祖が)喜んでるよ。」
とのこと。ほんとうに極最近見晴らしのいい所に移動したばかりらしいこと。

まだまだたくさんエピソードがあるんだけど、とりあえずここまで。
こういうのをずっとあまり信じてこなかったし、
他の霊能力者とか霊とかは今も基本的に信じてないけれど、
僕も最近言い当てられてしまったんだよなあ・・・。

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