第118回「The road of India〜インドへの道すがら〜」
ニーハオ、ニホンコンです。
まだ暑い日があったりしますが、
そろそろ夏も終わりですね。
突然なのですが、
「インドに行きたい」が
最近よく思うことです。
インドは行った人の感想が両極端に
分かれるといい、「二度と行きたくない」か
「何回でも行きたいくらい」ハマるかのどちらか。
「美味い、安い、汚い」という旅の三大要素を
きちんと押さえており、それでいて「人民がうざい」
というオプションまでついてくるのだから
ニホンコンにとってはそのヒドさに喜びむせび泣く
ほどであるが、そうでない人にとっては「ただの地獄」である。
もしも次に行く機会が空から降ってくるとしたら
1ヶ月かけて南インドをぐるりとまわりたいところです。
そんなインド。
ニホンコンはタイ旅行の2日目で
ガラリと予定を変更し、インド行きの
チケットを取り、PP島で時間を持て余して
いたなど、事実上「糸の切れた凧」状態で
フラリフラリと旅をしておりました。
しかも取った飛行機のチケットが素敵。
「ビーマンバングラディッシュエアライン」という
バングラディッシュの航空会社で、首都ダッカで
1泊しなくてはインドにいけないという代物(喜んで!)。
しかも昔の日記を読み返してみたら
1年オープンで21000円だった。
こりゃ行くしかないさ。
早速乗り込んだ機内は
乗り合わせる乗客もなんだかいびつな組み合わせ。
英語をベラベラ喋り、石油関連の仕事をしている
という中国人たちが前に坐り、私の横には
NYの遊学を終えてローマに帰るという
(なんとこの飛行機、最後はローマまで行くそうな!)
ちょっと危なげなイタリア人。
彼は「コカインはやったことある?最高だけど」
などと言いながら出された食事のケーキを
私に食べさせてくれようとする。こんな奴がサーブする
ケーキなんてほんとにコカインが入ってるんじゃないかと
一瞬ビビるが、ここは飛行機、そんなこともあるまいと思い直す。
それを見た前の中国人は
「オー!ロマンティックディナ〜!」などと冷やかしてくる。
違うのに。
なんだか妙な連帯感で満ち満ちていた前後左右で、
楽しい4時間のフライトの末、ダッカに到着。
空港の外の金網にはじーっとこちらを観る
黒山の人だかり。色が黒いので歯だけが白く光る
その様子は異様としかいえん。
そんな群衆をかき分けるように専用バスは町中を目指す。
着いた小さなホテルでは美味しい食事まで出してくれたりと
至れりつくせり。この専用バスと宿と食事がついたフライトは
あまりの快適に、一瞬不安になる。
どう考えてもウマすぎる話で、自分はこのままどこかに
売られてしまうのではないか、と思ったけど、それは杞憂であり
ただの「あまりにもウマすぎる航空券」で終わった。
到着が夜だったので、責任者より
「ホテルから一歩も外に出てはいけません」との指令が出る。
結局ダッカもへったくれもないような
一泊バングラディッシュの旅は何もなく終了。
翌日はインド。
ひとことで言えば
「あんなヒドイとは思わなかった」
8月30日 坂下日本/香港
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