夏献立。



6月25日(土) 快晴、夏日
シュウマイ、チンゲン菜炒め、焼き茄子の冷やっこ、トマトと卵のスープ、
白ごはん、らっきょう

完全に二日酔い。昨夜、帰ってから、夫ともう1杯飲んでしまったのが悪かっ
た。私は寝たと思ったら、ブタのようにブヒブヒ寝息を立てていたらしい。歯
を磨いたのも何も覚えていない。今日は鎌倉に行こうと言っていたのに、私の
調子が悪すぎる。電車に乗るなんてもってのほか。夫は別に行けなくてもかま
わないという様子。一緒になってだらけていた。午前中、回復せよとずっと横
になっていた。注文していた大小の鉄のフライパンが届く。和泉のお母さんか
らの荷物が届く。紅花油、蜂蜜、缶詰、さくらんぼ、海苔、パンの粉、お手製
のらっきょうなど、うれしいものばかり。らっきょうはピリ辛。夫がお昼に冷
たいぶっかけうどんを作ってくれたがあまり食べられず。夕方になって、やっ
と生き返り、ひと駅向こうに散歩に出る。商店街のさびれた和菓子屋でクリー
ムあんみつを食べた。陶器屋へ行って碗をふたつ買う。少々高かったが、鎌倉
に行かなかったからいい。夕焼けの中をゆっくり歩いて、ケーキ屋に寄って、
夕飯の買い物をして帰った。「今日は10キロは歩いたなあ」と夫。夜はふたり
で楽しくシュウマイ作り。シュウマイの具は、あらびきの豚、干ししいたけ、
干しエビ、玉ねぎ、生姜。私、欲張りでついつい具を入れすぎる。フードプロ
セッサーのおかげで、料理の幅広がる。





6月26日(日) 快晴、夏日
ざる蕎麦(山形の)、かき揚げ、大根おろし、冷やっこ(揚げ葱)、らっきょう、
蕎麦湯

早朝から私はラクロスの練習。夫は近所のご主人とゴルフの打ちっぱなし。こ
の蒸し暑さにバテる。お昼は食欲がないので、バナナのジュースとサンドイッ
チ1つ(私)、昨夜の残り、サンドイッチとバナナジュース(夫)。昼から布団
を干して、洗濯と掃除。今日はお菓子もパンも久々にやらないで、のんびりし
た。だいたいこの暑さでお菓子なんて食べる気がしないのだから。長葱の青い
ところで、葱油と揚げ葱を作った。油はうっすらきれいな黄緑色で葱の甘い匂
い。夕飯は夫の好きなざる蕎麦。天ぷらと、蕎麦を茹でるのは夫の仕事で、私
には絶対やらしてくれない。山形土産でいただいたお蕎麦は、素朴で田舎風だ
がツルっとしていて、取り合いして食べるほどおいしかった。蕎麦湯は捨てぬ
ことと言われていたので、その通りにしてたっぷりいただく。蕎麦湯は私の大
好物。そのままでもおいしい。お腹たぷたぷまで飲み続けた。




6月27日(月) はれ/くもり
豆ごはん、ハタハタ、牛蒡と人参のきんぴら、茄子と素麺と小ねぎのみそ汁、
らっきょう、さくらんぼ

寝苦しい夜だった。夫は眠れず、眠くなるまで扇子で私をあおいでくれていた
らしい。暑いので朝ごはんの飲み物は冷たいのにする。凍らしたバナナと牛乳
でジュースにする。バナナシェイク。熱いコーヒーは飲む気がしない。夜はサ
ヤ入りのグリーンピースをとり出して、豆ごはんに。おいしくできた。素麺の
入った茄子のみそ汁は、夫の好物。夫の父親も好きらしい。部屋の温度計は、
夜でも32℃。とうとう冷房をつける。




6月28日(火) なんとなく晴れ、暑い
うなちらし、かき卵汁、蒸しなす、カレーじゃが、らっきょう、梅酒、
アイスキャンデー

明日から日曜日まで私はいないので、夫が仕事から帰ってすぐにごはんが食べ
られるよう、カレーじゃが、きんぴらを多めに作って冷蔵庫に入れておく。
暑すぎて、冷房をタイマーにして寝る。




6月29日(水) 雨のち曇り
久々に実家でごはん(私)
私が作り置いていったおかず、残りもの(夫)

むわっと暑くて目が覚める。夕方、仕事後、そのまま新幹線に乗る。久しぶり
にひとりで帰る大阪。電車の中でさえ新鮮。母が駅まで迎えにきてくれた。家
までの歩き慣れたはずの道もなぜか異国のよう。こんなにも街灯がオレンジ色
で、暗かったかなあと、今更ながら思う。東京は夜も白い眩しすぎる光が多い。
居間には立派な肘掛つきの青い座椅子が置かれていた。夜は、母と旅行の写真
を見て話す。父は私が久々に帰ってきても、相変わらず、早くからパンツいっ
ちょでガーガー寝ていた。夫は仕事が忙しかったらしい。



6月30日(木) くもり時々はれ、夕立
母と京都に行く。夏の京都は暑いというが、意識もうろうとするくらい暑い。
京都は何度でも行きたいと思うが、もう夏には行きたくない。お昼頃着いて、
錦市場へ。八百屋がやってる食堂で京野菜の定食を食べる。八百屋の裏に、簡
単な机と椅子を出しただけの食堂。今日の定食は、新生姜ごはん、炊き合わせ、
丸茄子の田楽、ずいきの酢の物、小芋、じゅんさい、えんど豆の冷たいスープ、
京番茶。炊き合わせは野菜も生麩も細工に切ってあって、1つずつちゃんと別々
に炊いてある。料理人のおばちゃんは愛想いい。市場を端から端までざっと見
て歩く。母も私もかわいらしいゼリー菓子をたくさん買った。1つ65円。煎
り番茶を2つ買う。やっとバスに乗って、金閣寺へ。平日の金閣寺は外国人と
修学旅行の中学生ばかり。タクシーの運ちゃんが流暢な英語で外国人を案内し
ている。中学生たちが宿題なのか、メモを見て外国人に英語で話かけている。
通じてるが、向こうが話すことは分かっていない顔。金閣寺は平日でゆっくり
見れるが、暑すぎた。冷房の効いた土産物屋がいちばん混んでいた。
金閣寺の次は、竜安寺へ。警備員のおじさんに聞くと、歩いて20分というこ
と。ちょうどバスが来たので飛び乗った。バスの運転手は外国人に何か聞かれ
ても、英語が分からないふりをして無視していたが、お金を払うとき、間違っ
ていると、英語で怒った。意地悪い。ふたりとも竜安寺ははじめて来た。大き
な蓮の池、苔むした緑の美しい寺。とても涼しい。人も少ない。有名な石庭は、
思っていたよりもずっとずっと小さいものだった。縁側に座って、しばらく見
る。石庭もいいけど、境内の木や草もきれいに手入れされていて美しかった。
金閣寺にいた人はたいがい竜安寺にも来ていた。ちょうど帰りのバスに乗って
いるときに、バケツをひっくり返したような夕立がきて、雷雨になる。四条で
雨宿りに抹茶のパフェを食べて、高島屋でびっくりするほど安い京野菜(母)、
七味、豆餅(私)を買って帰る。夕飯は、お好み焼きを食べたいと言ったのに、
母の行きたいお店に行かされる。夫に実家で甘えて来いと見送られたのに、結
局、親孝行しに帰ってきたみたい。帰宅するとすぐに、友人が車で迎えに来て、
泊まりに行った。友人は自宅の車庫入れに失敗し、植木鉢を割った。めったに
失敗しないと言うので、まるで私のせいのよう。銭湯に行って、夜中までいろ
いろ喋る。夫は、犬コロのように食べ散らかして、ソファーで寝たとのこと。






7月1日(金) 曇のち雨

友人と朝から朝ごはんがてら、わざわざくるみ餅を食べに行く。やっぱり、お
いしい。それから、ふたりで奈良に向かい、テルコックに車で拾われる。今日
はテルコック観光に奈良を案内してもらう。まず、お昼を食べに、奈良町へ。
古い民家を改装したお店で、おいしい定食を食べた。テルコックは昨日もここ
に来たらしい。のんびりしたところで、気分がいい。やがて久々に集まった女
友達のお喋りは機関銃。止まらない。ウロウロしたり、願い事を書いた短冊を
七夕の笹に飾ったり、車で走ったり、犬を見たり、買い物したり、お茶を飲ん
だり。テルコックの家にも寄った。その間、ずっと喋っていた。夕飯は予約し
ていたフランス料理。テルコックが以前働いていたレストラン。シェフは「今
日はなんもないでえ」と言いながらも、腕を揮ってくれて、それはそれはおい
しかった。私はメインに兎を食べた。ここでもさんざん喋る。私はここのシェ
フのめちゃくちゃな話しぶりが好き。「今度は伊勢に行こう!」と言って別れる。
そういえば、奈良に行ったのに鹿を1匹も見なかった。夫抜きでこんな遊んだ
のはひさびさ。





7月2日(土) 雨のち曇

せっかく今日は神戸で結婚式なのに、朝からえらい雨。JRは大事故があったば
かりで怖いから、阪急で神戸に行く。駅から会場までは、「イノシシに注意!」
の看板がある山道を上がっていく。とても結婚式の格好で歩く道ではなくて、
山登りのよう。山の上にあって、神戸港が一望のしゃれた建物だった。教会の
壁は積んだ石でできていて斬新だった。とても久しぶりに友人たちに会う。挙
式中は、写真撮影はお控え下さいとのことだったが、ひとりがシャッターを押
すと、みな平気で必至になって撮っていた。私、途中でカメラの電池が切れて
しまった。結婚式は何度も出席しているが、やっぱりいいもの。着飾って、友
人に会って、感激して、泣いて、笑って、ご馳走食べて。やっぱり花嫁さんは、
いちばん美しい。あくまで新郎は脇役。隣の席の友人は、感動して泣いてばか
りだった。私は、気が着けば、昨夜も今日もフォアグラ。



7月3日(日) 大阪は雨、東京は曇、夜雨
カツオたたき(小ねぎ、生姜、ぽん酢)、焼きしゅうまい、葱の冷やっこ、納豆、
高菜油炒め(買ってきた)、柿の葉寿司残り(夫だけ)、大根とワカメのみそ汁、
白ごはん、けし餅

地震で飛び起きる。バキッと音がしたと思ったら、下から突き上げられるよう
にドン。あとはグラグラ。すぐにテレビをつけるが、全く放送されず(後で調
べると震源は大阪湾、堺は震度1)。外は雨ザーザー。昼前少し弱まったので、
母に駅まで送ってもらって、駅に向かう。新大阪で会社への土産、夫のために
けし餅、泉州の水茄子のぬか漬、柿の葉寿司を買う。柿の葉寿司は新幹線の中
で半分ほど食べる。寝てる間に東京に着いた。大荷物なので迎えに来てもらお
うと思ったら、夫はちょうど散髪に行っていない。仕方なくとぼとぼ自力で歩
いて帰った。夫が嬉しそうな顔をして帰ると、早速、土産を披露。食べ物ばか
り。今晩はスーパーへ買い物に行って、家で簡単に作って食べる。今晩は喋る
ことがたくさんありすぎて、のどが枯れた。夫は私がいない間に、久々にパチ
ンコに行き、3万3千円儲かったそうな。私はてっきり3千3百円だと思って
いた。




7月4日(月) 雨、肌寒い
担々麺食べて帰る。

朝方寒かったせいか鼻水。くしゃみが止まらず、息ができず。苦しい。風邪か
もしれないので薬を飲んで早めに寝る。今晩は冷麺にしようと思っていたが、
何もこんな涼しい日にしなくてもいい。ちょうど、帰りの電車が夫と一緒だっ
たので、寒いのをカーッとしに、韓国料理を食べに行こうと言ったが、店は休
み。代わりに近くにあった坦々麺屋で辛いのを食べると、足の先までカーッと
した。私が食べたトマトの赤坦々麺は、意外にとてもおいしく、また来ようと
思いながら食べた。夫が食べた肉々しいのは、しつこすぎた。

7月5日(火) 曇ときどき晴、夜は雨
キャベツとコンビーフの卵とじ丼、納豆のカレースープ(トマト、大根、
玉ねぎ入り)、焼きピーマン生姜醤油和え、水茄子の漬物

泉州の水茄子のお漬物、おいしかった。夏に帰ったら、また買って帰ろう。テ
レビでやってた映画を1本観てから寝る。メキシコのストリートチルドレンと
横領警官を題材にした映画。





7月6日(水) 曇天に細かい雨、夕方晴れ間あり
ナポリタン、豆腐のポタージュスープ、レタスとカイワレと海苔のサラダ、
納豆ねぎオムレツ

朝、夫の出掛け際、玄関にゴキブリが出て大騒ぎ。外に出そうと追いやる。夫
は私の靴まで外に放り投げた。玄関の靴、めちゃくちゃになる。ナポリタンを
奈良で買ったトマトケチャップでした。ちょっと甘め。今晩も映画を観た。ベ
トナム戦争の映画。私は途中から、ヨガをしたり、本を読んだりしながら横目
で観る。話が分からなくなると、その都度夫に聞いた。最近は涼しい。あの暑
かった日は何だったのか。





7月7日(木)七夕 晴れ、夕方より曇り
オクラの豚肉巻き(オリーブオイル、塩、胡椒、すだち)、つるむらさきのおひ
たし(梅醤油、おかか)、トマトと青じそとバジルの冷やっこ、大根と焼き茄子
のみそ汁、納豆、玄米、ぶどう

新しいフライパンをおろす。オクラの肉巻きを焼いて、そのまま食卓に出す。





7月8日(金) 晴のち曇
冷やし中華

今朝は夫の出勤時間が少し遅いので、私が身支度している間にお弁当をしても
たう。玉子だけ焼いて、昨夜の残り物などと一緒にお弁当箱に詰めてもらった。
なかなか難しかったらしい。それだけでも、今日のお昼は特別な気がした。夜
は明日のお客さまに備えて、食べ物の下ごしらえ。






【作り方】


【材料】
うなぎ蒲焼き   1尾
米   2合
寿司酢   大さじ3強
青じそ   5枚 
白ごま   適量
きゅうり   1本

【作り方】
1. 米をかために炊く。

2. きゅうりは薄く輪切りにし、塩をふたつまみほどして軽く揉む。しばらく
  おいてから水気を絞る。

3. うなぎはオーブントースターでこんがり焼き、1cm幅に切る。

4. 青じそは千切りにする。

5. 炊き上がったごはんに寿司酢をあわせ、
  粗熱がとれたら残りの材料の半量を混ぜる。

6. 皿に盛って、のこり半分の材料を上にちらす。

※ 錦糸玉子などをのせてもよい。


それでは、また再来週!


佐藤家 Presents [ 佐藤の台所]
All rights reserved by 佐藤家 & SAKRA 2005