ムトープレゼンツ「フチドル」
第47回〜ムトーなぞ図書館〜
みなさんこんにちわー。お久しぶりです、ムトーです。
桜、どうですか。東北地方とかまだ咲いてるのかな?
大分では八重桜のぼたん桜が
満開になり散り始めたところです。
最近どこにも行ってないなあ。だれかにインタビューもしたいなあ。
つうことで、今回は本を紹介します。
〜「魂がふるえるとき」 心に残る物語 日本文学秀作選〜
宮本 輝 編 (文春文庫)
これ文春文庫が創刊から30年を迎えた記念として宮本輝、
浅田次郎、山田詠美、沢木耕太郎がそれぞれ好きな作品を選ぶ企画によるものだそうです。
で、僕がえらんだのは宮本 輝 編 のもの。
なぜかというと、宮本 輝が好きだから。
彼の作品は僕の青春の日々の重要なアイテムだったんです。
その宮本 輝が選んだ作品なので、無条件に読んでみました。
水上 勉、吉行 淳之介、永井 荷風など、
いくつか読んだことのある作品もあるんですけど、もう、全部いい。
とくに武田 泰淳の「もの喰う女」は本当に魂が震えたなあ。
さんきちさんがなぞ図書館で紹介したことのある「富士日記」の作者、
武田 百合子の旦那さん。
「もの喰う女」、房子はこの武田 百合子だと思います。
房子が小説の中でアルバイトをしている喫茶店。
僕は昔、武田 泰淳と武田 百合子のことがが大好きな人と、
この喫茶店のモデルとなった喫茶店に何度も通いました。
だからね、個人的な思い出も含めて、この作品を読んで魂が震えました。
そのお店はね、神田にあって、タンゴの流れるすてきな喫茶店です。
ココアが美味しい。昼間っからビールも飲める。
この本を持って、この喫茶店に行ってください。
魂がふるえるなあ、きっと。
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