第96回 「春といえば 引っ越し」
〜ニホンコン流引っ越しのススメ〜



すっかり春めいてきました。
今年から花粉症DEBUT!という友人が
周りでもう5人も出てきたのが恐ろしいです。
でも「長年の花粉症が治った!」という不思議な人もいて
なんだかよくワカンナイところです。

さて、今日は季節柄こんなお話を。
春といえば、引っ越しのシーズンです。
最近うちの周りにもトラックを沢山見かけます。

ニホンコン、この機会に指折り数えてみたら
引っ越しが本当に多い。
実家を離れてからこの10年間で
「引っ越し回数:10回」でした。

短いのは3ヶ月で、一番長く住んでいるのが
今の家(3年目)です。

広さも条件もまちまちで
5.1畳フロトイレ台所共同(大阪の短大時代)から
リビングで長なわとびが出来るくらい広かった
香港のマンションまでさまざま。
(その時は女の子3人でシェアをしてたのですが、
あまりの広さに試しにやってみたら飛べた)

ま、沢山の住まい話はまた今度するとして、
そんな引っ越して大変じゃない?とよく聞かれるのですが。

答えは「全っ然!」

しかも、引っ越し屋さんとか、使ったことないんです私。

ニホンコンの引っ越しは本当にコンパクト。
何と行ってもこの荷物の少なさは
モノが溢れるこの時代の、購買層の女子とは思えない程。

一番荷物が少なかったのは北京に行くときの
スーツケース1つ。
ちなみに今の家に来る時の荷物が一番多く、
段ボール6箱+洗濯機。

元々荷物が少ないというワケではないのです。
「引っ越しを機に処分」です。

これに関してはニホンコンは「鬼」です。

それにはこんなことがありまして。

香港からひきあげて来る時に、荷物の郵送が高くて困った!
駐在員ならぜーんぶ会社持ちなので問題ないのだけれど
ニホンコンみたくムリヤリ現地で潜り込んだような奴に
そんな優遇措置がある筈はなく。

選択肢は2つにひとつ

1:高いお金を払ってガラクタを送るか
2:必要なものだけ選択して持って帰るか

そして考えたニホンコン。
家中の山のようにあるモノたちに対し「1年」という線を引き
「一年間見なかったモノ着なかった服使わなかったモノ」
はどんなに新品でも処分することにした。つまり選択は「2」。

最初は躊躇するんですよ。
「ああこれカワイイのよねー」
「まだ新しいしー」
と言ってはグラっと来たりするのですが、
そう言っているとキリがなくなるので
ここは鬼になって処分することに。

勿論ただ捨てるのも勿体ないオバケ登場なので
近所に住む友人知人を集めて
「どーぞ持ってってください会」も同時開催。

そうしたら
家中の3分の2が処分。
3分の1、小さな段ボール5箱だけが残った。

あの経験を経て学んだのは
ああまで自分が鬼になれるものか、というよか、
モノたちを単なる好奇心で買っちゃいけないなと。

どうせまた引っ越しの時にニホンコンみたいな奴に
処分されちゃうんだろうなと思ったら
最初から買わないほうがいいし、
自分の良心もやっぱり痛む。

元々あまり物欲が強いほうではないのですが
よりモノに執着しなくなってしまった一件。

ちなみに、一番荷物の多かった3年前の引っ越し
段ボール6箱の内訳は

食材鍋食器:1箱
夏服:1箱
冬服:1箱
写真:2箱
おもちゃ:1箱

なんともアンバランスな私の所持品。

最後ですが、自分が住んだその他の家の断片を
写真でおおくりります。



「北京/留学生寮の台所」
『火種』といったほうが正しいかも



「香港/ドアの前に鉄格子、ここでは普通です」
日本ってドア1枚なんて物騒だわーと今でも思う



3月22日 坂下日本/香港

Kaori Sakashita Presents [ サカシタニホンコン ]
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