人を決めつけで判断してはいけない。
この人はこういう人だと思っていても、思わぬところで違う一面を発見できたりする事もある。

小学校の頃、運動音痴の通称ジャイ子というクラスメイトがいた。
ジャイ子はどのスポーツをやってもパッとせず、
ドッチボールなどの組決めでは、いつも倦厭されていた。
そんなジャイ子だったが、月1回催されるお楽しみ会での
椅子取りゲームの俊敏さはクラス1だった。
誰も彼女にはかなわない。Queen of chairである。

このように普段いまいちパッとしなくとも、ある場面に遭遇すると光り輝く。
人にはそんな所があると思う。

最近お気に入りのコント番組がある。
日本テレビで木曜深夜に放送されている「メンB」である。
コント番組がいまいちパッとしなかった昨今。
こんなにも新しいコントを披露してくれたこの番組から、私は沢山のことを学んだ。
メンバーはエレキコミック、アンジャッシュ、ポイズンガールバンド、佐久間一行、
ゆうぞう(インスタントジョンソン)

長井秀和、陣内智則、その他アイドル3人。

あまりこういう場で前に出ないタイプのポイズンが
「マネージャー吉田」「誘拐」のコントで見事に光り輝いていた。
とくに「誘拐」のコントは、よくコントで使用される設定ながらも
全く新しいこすり方をしており、驚かされた。
またエレキコミックの「マイティーやつい」佐久間の「さっくん体操」など、
彼ららしいキャラ作りもされており、とても感心させられた。
そして何よりも見直したのが、アンジャッシュ渡部だ。
はっきり言って最近のアンジャッシュには飽き飽きしていた。
ワンパターンのネタ、汚れないキャラ、笑いの優等生という感じだった。
だがメンBでの彼らは違った。
特に渡部の方は様々な面が花開き、「ウザイル」のコントでのゆうぞうに怒られるシーンでは
大爆笑させてもらった。
他の番組でもエレキコミックとユニットコントをしていたが、
その時の彼もとても良かったと思う。
アンジャッシュとしてではなく、
彼は他芸人とのからみの方が光り輝いているのは間違いない。

そんな素敵な経験をさせてくれたメンBだが、3月いっぱいで終了してしまうそうだ。
とても残念である。
DVDも出たがいまいちだった。
なんとか復活してくれないものか。願うばかりである。

千田なつみ Presents [ 笑い道]
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