第93回 「カラー現場レポート」
〜サッサとやりましょう〜
いやー、3月です。
まだ寒いけどもうすぐ春!!
ニホンコンは4月生まれの
花粉症ゼロという、根っからの春好き。
あのザワザワした感じがたまらない。
くるぞー!くるぞー!始まるぞー!と。
何が来るんだか解ってもないのに、
毎年ひとりで盛り上がっています。
さて、まちに待った「カラー現像」
「発色のよいものを持って来て下さい」
と言われていたので、今回は沢山のフィルム&
記憶(ほとんどがコレ)の中から
数枚ネガを取り出して持っていった。
今回は遅れまい、何でもサッサとやろうと
気合いが入るニホンコン。
今回のカラー現像が白黒と違う点は1つ。
「真っ暗」の中で作業をするんです。
しかもチョットの光も許されず、
自由に出入りできなので全員同時の作業。
余計に足手纏いになれない状況。
作業が始まる。
もう、この日のニホンコンは「サッサちゃん」。
さっさとフィルムを取り付けて、さっさと暗室に向かう。
もう、作業が早い早い。
一緒の作業机で仲良くなった女性もサッサしており、
二人して誰よりも早く作業を進め、館員さんに
「ここの2人、早いですねー」と感心される。
(注:別に早くても何の得にもならないし、
仕上がりが素敵になるワケでもない)
今回の暗室は、本当の真っ暗闇。
電気を消すと、暗闇でも見える時計の針と、
蛍光のテープが貼られた「Y(イエロー)」「M(マゼンダ)」
などの指示しか見えなくなり、気分はちょっとした
アトラクション気分。
多分スペースマウンテンの中でじっと座ってるってのは
多分こんな感じなんだろう、と思いながら印画紙をセッティング。
そんなセッティング作業も、サッサちゃんにしてみたら気分は
「分解された拳銃を組み立てる軍隊」そのもの。
丁度そんな映画のシーンが記憶に新しかったが、
真っ暗になった瞬間にサッサと引き出しをあけて印画紙を出し、
セットする。そしてさっさと焼き付けて真っ暗闇の中で
館員さんに「ハイ!できました!」と報告。
もう「2番台、完了!サーッ!」とか言いかねんイキオイ。
手探りで印画紙を館員さんに渡し、現像が上がるのを待つのだが
「優等生の陸軍隊員」はこんな気持ちなのかと
暗闇の中で鼻をふくらます。
パッと電気が着く。
するともう色がのった印画紙が水の中で浮いている。
真っ暗闇から突然まぶしい世界に戻り、
赤やらピンクやらの自分の写真が
目に飛び込んで来るという瞬間がたまらなく楽しい。
今回は時間の都合で2枚しか焼けなかったけど、
違う赤色も自分で作ってみることができたし、
一度自分で焼いてみたかった写真も焼けたし、
すごくいい体験ができた一日でした。
写真に関していうと、今年はいろんな勉強をし、
刺激を受けたいと思っているんです。
見たい知りたいやってみたい欲いっぱいで
この春は動いてみようと思っています。
3月2日 坂下日本/香港
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