其の32 「タイにて」 おひさしぶりです。れいじです。 行って参りました、海外出張。はるばるタイまで。 いやぁ、もう暑いのなんのって、 これでまだ涼しい方だっていうんだからヤバいです。タイ。 私は生まれてこのかた日焼けで黒くなったことはなかったんですが、 というのも色白で赤くなってひいちゃう体質だったんですが、 なりましたよ、黒く。なんか日差しも強烈で、 日焼け止めも汗で落ちて効果なしです。 後は食べ物が辛い!とにかく辛い!常に辛いもの食べてたもんだから、 帰ってきてから味付けが物足りなく感じます。 なんかシーフードもいっぱい並んでるんだけど、 危険な香りプンプンで、実際一緒にいった中で 3人ほど食あたりで医者にかかりましたよ。 この寿司を食べれる日本人がいたら尊敬します。 1週間ほど滞在したホテルはリゾート地だけあって オシャレで綺麗なホテルで、目の前のビーチは なかなか日本にはない雰囲気だしてました。 実際には仕事でいってるんで1回しか泳いでませんが、 プライベートで来たら楽しいんだろうなぁなんて思いつつ、 仕事に追われてましたよ。 さぁ、色々あったタイでしたが、今回は一番驚いた話。 1週間滞在していたのはチャアムという バンコクから3時間くらい離れたホアヒン近郊のリゾート地だったんですが、 最終日は翌朝の飛行機が早いのでバンコクに宿泊したんです。 で、そのバンコクで宿泊したホテルは37階建ての巨大なホテルだったんですが、 そこの8基あるエレベーターの中で、ばったり地元の幼なじみの親父に遭遇しました。これってすごい偶然ですよね。その親父さんは某大手自動車メーカーの偉い人なのですが、 バンコク支社に視察で1ヶ月程滞在していたようです。 あんまりびっくりしたので、挨拶もそこそこにお互い驚いて 「じゃあ」みたいな感じで終わってしまったんですが、 偶然てあるもんだなぁと、つくづく感じちゃいました。 「ロスト イン トランスレーション」 ソフィア・コッポラ監督 去年のアカデミー脚本賞受賞作。バンコクではなく、 東京のホテルで出会った孤独な2人のロマンスのお話。 この映画でも2人が最初に出会うのはホテルのエレベーターの中。 ハリウッドスターのボブ(ビル・マーレイ)と カメラマンの妻シャルロット(スカーレット・ヨハンソン)が、 異国の地でお互い孤独に苛まれていて、段々惹かれあっていく。そんなお話。 題名の「ロスト〜」を直訳すると「翻訳で失われるもの」。 冒頭のCM撮影現場のシーンで、まさに翻訳で色々失っている状況が描かれていますが、 CM制作をしているものにとっては、そんなことしないけどね、 って感じではありましたがね。 映画全体に漂う孤独感や、主演2人の行き場の無い不安や逡巡、 焦燥なんかは上手く描いていると思います。 ソフィア・コッポラ監督はお父さん(フランシス・F・コッポラ)に負けず、 才能のある人だと思います。 日本人の描き方が未だオーバーな感じはしますが、非常に好感の持てる映画です。 タイにいっていたれいじですが、 この映画を見て反面教師にしたところが一点だけありました。 やはり郷にいっては郷に従えってやつです。 映画で「日本人はLとRが何で発音できないんだ」とか、 シャブシャブ屋で「自分で調理する料理なんて最低だ」 とか傲慢なアメリカ人もろだしな会話が飛び交ってますが、 そこはそれ、日本なんだから。 タイにいったらタイのやり方、常識に合わせて考えるってこと。これは大事だなと。 なるべくタイ語、英語で話して通訳はなるべく使わない。 それこそロストしないことを心掛けました。 おかげでちょっと英語癖がついてて、若干最近ジェスチャーが激しくなってますがね。 タイの話はまだまだありますが、今回はここらで。また再来週。