最近気になる人がいる。
ダンディなおひげ、優しげな目元、無邪気な笑顔。
見かけたら、つい呼びかけたくなってしまう、そんな人。
ザ・プラン9のリーダー「お〜い久馬」である。

先日、ザ・プラン9のDVD第3弾となる「The Ten Show」を見た。
前作「西暦200X四月一日禁酒法ヲ施行スル」、前々作「サークルS」同様、
五人のメンバーそれぞれのキャラクターが活かされた、良い出来に仕上がっていた。
話の流れや毎回加えられているアドリブの使い方という点では
初回作の「サークルS」が好きだが、
キャラクターが一番引き出されていたのは今回の「The Ten Show」だったと思う。

プラン9はそれぞれの異なる個性を持った「やんちゃ坊主」の集団である。
全員キャラクターは濃いが何故かバランスはとれている。
そのバランスのとれ方も等間隔なのではなく、
足し引きの協力体制が自然になされている結果であると思う。
ゴレンジャーというよりはゴレンジャイである。
なんか違う気はするけど、いいんじゃない、みたいな。

中でもリーダーお〜い久馬のやんちゃぶりは気になる。
というか、彼がいるだけで場の空気が変わる。
ほくそ笑もうものなら、目が離せなくなる。
黙っていても何かやるんじゃないか、そんな期待を持たせるオーラが彼にはあるのだ。
おそらく虎視眈々とチャンスをうかがっているはずである。
彼の作ったネタ(脚本)も、まるでゲームのように次から次へと
多種多様なアイデアで客に挑んでくる。
こちらも見逃すまいと必死である。
綿密に練られた構成、そして自分たちを追い込むようなアドリブ。
様々な挑戦が見られ、成功に繋がっているとは思うのだが
「なるほど!」と思わせる何かが足りない気がする。

何か意味があったのか、私が気づけなかっただけなのか、
それとも意味なんて無かったのか。
すとんと胸に落ちる何かが足りない。
その何かに今後期待しようと思う。

千田なつみ Presents [ 笑い道]
All rights reserved by 千田なつみ & SAKRA 2005