其の30 「セカチュー」
明けましておめでとうございます。
早いものでもう新年もあけて2週間が過ぎようとしています。
随分あいてしまいましたが、年末年始は最高潮に忙しかったです。
まさに走りっぱなしの状態で、こんなに正月を感じなかったのは初めてなくらいです。
まぁそんなわけで無理矢理去年を振り返って
2004年ベストムービーを挙げる事で、締めくくり感を感じてみようと思います。
あれ、でも去年あんまり映画見てないや。
いかんなぁ、余裕がないなぁ。
まぁ世間的に良いとされたあの作品にしてみたいと思います。
「世界の中心で愛をさけぶ」 行定勲 監督
「セカチュー」って初めて聞いた時は新手のポケモンかと思いました。
正直な感想としては、あぁ、なんてベタな話なんだって感じでしょうか。
ただ、主演の子役2人が良かった。
特に長澤まさみのスキンヘッドにまでする気迫は伝わってきました。
かわいかったし。何より声が良い。
カセットテープに吹き込まれた彼女の声がなかったら、
全然違う作品になっていた気がします。
世間で流行った理由もうなずけます。
ベタな話をベタにしないスタッフの努力が垣間見られ、映像的にも非常にきれいに撮れてます。
これを見て感じたのは、昨今の韓流ブームの理由。
実は僕の母も大のヨン様ファンで、正月実家に帰ったら、家中ヨン様だらけで気が滅入った所で、
DVDののラインナップは「冬のソナタ」やら「ホテリア」やら韓国ドラマ一色で、驚愕しました。
その家の母いわく韓国のドラマにはかなりの高確率で「白血病」「記憶喪失」「海外留学」等の出来事が
主人公に起こるそうです。そして必ずものすごい意 地の悪い敵役が存在するそうです。
つまりはほんの少し前の日本ドラマ「おしん」に代表されるような
「お涙頂戴」的な出来事がドラマの核になっていると いうこと。
話がそれました。つまりは「セカチュー」も「冬ソナ」も、
さぁ、今泣いて下さい!と言わんばかりの演出が随所にちりばめられているんですよね。
やっぱ りみんな泣きたいんだねぇ。
まぁ、泣きたいという事は普段は泣けるような悲しい事が
あまり身近に感じられないと言う事でもあると思います。
実際に戦後の日本など、まだ傷跡が生々しい頃は喜劇が流行ったという歴史もあるし、
僕も仕事なんかで気が滅入っているときは笑い道バリにお笑いビデオ を見まくったりしますから。
悲劇が流行するのは平和な証拠と言う事で。
最後に、この作品を最期にこの世を旅立たれた
尊敬するカメラマン、篠田昇氏に心よりの冥福をお祈りして。
今年も世間で悲劇が起こらず、映画館で涙する人が増える良い年になりますように。
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