新年明けましておめでとうございます。
今年も笑い道を宜しくお願いいたします。

さて、年が明けたからといって昨年の事をすっかり忘れている場合ではない。
ユ04笑いの総決算、M-1グランプリについて語らねばなるまい。
全4回のM-1のうち、一番良い回だったと私は強く感じている。
私の見たところ、笑い飯以外は皆ベストと言える芸をしており、
そして何よりも大御所と言われる審査員勢に新しい笑いのスタイルが、
それなりに評価されていた。
喜ばしいことである。

結果は予想どうりアンタッチャブルの優勝だった。
実にすばらしい漫才だったと思う。
間もテンションも完璧だった。
あの笑いのたたみかけ方は、ダウンタウン以来である。
ボケで笑い、ツッコミで笑った。
ボケの山崎はもちろん、それ以上に柴田のツッコミがすばらしかった。
二人の成長ぶりに感服である。
アンタッチャブルが出てきた瞬間、そこはもう完全に彼らの舞台になった。
それまでがまるで前座だったかのような気さえしてしまった。
客も審査員も皆、彼らに釘付けになった。
アンタッチャブル、いい漫才をありがとう。

今回は残念ながらアンタッチャブルには及ばなかったものの、他の芸人たちもすばらしかった。
それまで私の中では評価の低かった南海キャンディーズには驚いた。
研究したのだろう。同じネタなのに、前に見た時よりも改良され、数段面白くなっていた。
つまらないと感じたのは私の先入観もあったのかもしれない。
それまで私は色々な先入観をもって、芸人たちのネタを見ていたような気がする。
M-1の決勝メンバー8組が発表された時、
そのメンバーを見て一切の先入観を捨てようと心に決めた。
今回のM-1がすばらしいと感じたのは、芸人たちのテンションはもちろんのこと、
私自信のテンションも影響しているのだと思う。
いつも、テンションテンションと口うるさく言っていた昨年までの私に、
それはおまえだろ!とつっこんでやりたい。
笑い好きが聞いて呆れる。千田なつみ大反省である。
今年はもっと笑い好きになりたいと思う。

そんな私の上半期の注目株は、ポイズンガールバンドである。
彼らの未知なる世界に期待している。

千田なつみ Presents [ 笑い道]
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