ニーハオ
ニホンコンです。
あっという間に文明社会に戻り
ドアのある公衆トイレと、列に横入りされないのと
爪の間と鼻の穴が真っ黒にならない毎日に感激しています。
帰国してからは、美術館めぐりをしたり、映画を見たり、
友人が働いているカフェに遊びに行ったりと
東京という場所のおもしろさが、いやに新鮮に映り
精力的にこちらの空気も「吸い込んで」おります。
今日はすこしですが、中国で撮った写真をアップします。
本当のことをいうと、うすうす予測はしていたけど
写真の出来上がりは「・・・」。
いつから私はブレ写真を愛するようになったのか?と
思うくらい、ピントがボッケボケのものばっかり。
ま、あとは少数民族の街ばかり訪れたのもあり、
写真撮影を撮ってもいいか?の問いに対し、
8割方NGを食らったのもデカい。
中国人の写真家のおじさんたちは、お金を払ったり
していたけれど、サカシタはあくまで友好的手段を取りたく、
絶対に金銭でのやりとりをしないと決めているサカシタにとっては
惜しい瞬間も山ほどあった。
思ったのは、「旅をする」ことと「写真を撮る」ことは
何かを感じるという点において、
同じようなエネルギーを使うことだと。
今回は、そのエネルギーの殆どを「旅をすること」に
費やしていたため、写真にかける集中力が絶対的に低下していたと。
ああー、そうかー。と思ったことが一つ。
私が普段やっている何気ない写真を撮るという行為は
短い時間の中で、自分の思いとか力とか気持ちを
ぐぐーーーっとあの小さな鉛の塊に押し込めて
せーのっ!でシャッターを押していたんだと。
今回の旅は、重たい荷物をもちながら、
馬に乗りながら、ガタガタのバスから
何も情報の無い町をトボトボ歩きながらの撮影でした。
そりゃ、こんな状況じゃブレブレ、ボケボケ、
何だこれ?写真もあるだろうさ。
旅と写真。
「旅をしながら写真を撮るか」
「写真を撮りながら旅をするか」
似たようなニュアンスのこの2つの表現は
実は全く違った旅のスタイルを築くんだと思いました。
今回のニホンコンは前者の「旅をしながら〜」のほう。
だから「ものすごくいい旅ができた」とは言えるけど
「ものすごくいい写真が撮れた」は二の次の話になるんだと。
勉強になりました。
これから写真を撮ることが益々興味深くなりそうです。
最後に、お見せできそうな写真が少しありましたので
サカシタがどんな場所に行っていたか、雰囲気だけでもどうぞ。
11月30日 坂下日本/香港
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