第80回 「ニホンコン、生還」


ニーハオ ニーハオ

ニホンコン、帰ってきました。

成田から飛び立ったばかりの飛行機の中で

「ヤバい、海外旅行保険掛けて来るの忘れた」と

気づいたニホンコンは、死んでも元気で帰って来ると決め、

こうして病気もせず、お腹も壊さず、戻って参りました。

(周りでは中国人もお腹を壊していたけど)



今は雲南省は昆明の薄汚いドミトリーでやられた

南京虫だかダニだかにさされたヒドイ足をカユイカユイ

言わせながら、これを書いています。

旅の報告はあまりにも沢山ありすぎて、

そして泣いたり笑ったりの毎日で

何から話してよいか解らないくらい

一言でいうなれば、「充実120%」

今回の旅はいろんなことを教えてくれました。

もちろん、トホホな話やギャー!な悲鳴物語も沢山あったのですが、

それを話していると来週に入っても終わらないので、

今回は旅を経て、サカシタが思ったことを

今日は記してみようと思います。


「喜怒哀楽」

よく旅は人生に例えられると言いますが、

この1ヶ月という短い時間の中で、ものすごい笑い、

ものすごい怒り、ものすごい動揺し、涙して立ち直ったり。

旅慣れている中国といえど、場所場所でのハプニングもあり

よい旅人と出会い、別れることは、毎回切なかったりするものです。

ただ、こうした感情の「ひだ」のようなものをフル回転させ、

自分の感受性も磨いていけたような気がします。

「好奇心のボタンがカチッと音を・・」


中国人や外国人の人たちと沢山話すことにより

中国以外のことにも、沢山興味を持ち始めました。

確実に中国は外を向き始めているのを体感し、

自分も見聞を広めて、また彼らと会いたいと思うように。

同時に読みたい本、見たい映画、やりたいことがムクムクと・・



「文句なしの大自然」


今まで裏路地や、そこに住む人々が大好きだったニホンコンに異変。

大自然の絶景を前にし、涙がボロボロとこぼれてしまいました。

「私も年をとったもんだよ」とひとり思いましたが、地球は

本当にまだ素晴らしい場所が残っているもんだと、心から感激。



「奥地での生活」

トイレは「穴だけ」、寝床は「硬いベットだけ」みたいな所ばかりで

通信もままならない所も数々ありました。ただ、これを経て、

今まで依存「しすぎて」いたメールや携帯と、すこしいい距離を

おいて暮らしていけるような気がします。帰国して数日、

メールや携帯の返事が送れているかもしれませんし、

前ほどマメじゃなくなるかもしれませんが、ご了承ください。

別にすぐに返事しなくても、ずっと友達ですので(←イイワケ)

「正解は」


自分の中にしかない、と。

いい年してこんなことも解らないか、と笑われそうですが、

つい、勘のヨイ人の話に耳を傾けがちだったニホンコン。

例えば旅中オススメの場所とか言われても、人は人、我は我。

自分の嗅覚を信じて動いて発見いかなければ

何事も意味をなさないと解ったり。

「最後に」

公共電波を使って申し訳ないけど、

これ抜きではなし得なかったので。

自分の家族に感謝。

新婚5ヶ月で旅に飛び出たニホンコンは、

旅中100回くらい(大ゲサだけど)

「旦那さんはどーしてるの??」と

中国人をはじめ、色んな人から聞かれ、

その度に「いやあね・・」とイチから説明していた私。

自分がこうして余裕を持って色々なことにトライし、

好奇心の赴くまま、沢山のことを感じられたのも、

「いっぱい吸い込んでこいよ!」と快く送り出してくれ

頻繁にメールで励ましてくれた、我が旦那あってのこと。

“非常感謝“!

(非常感謝/中国語で“どうもどうも、どうもありがとう“の意)

お土産がすこしあります。

欲しい方、メール頂ければ抽選で差し上げます。


11月23日 坂下日本/香港


Kaori Sakashita Presents [ サカシタニホンコン ]
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