私この笑い道、今日で何回目か知らないが、間違いなく今回は記念すべき回である。
2004年10月27日
たとえ結婚記念日を忘れようとも、この日だけは絶対に忘れない。
いや、忘れる事なんて出来ないだろう。
私が子供の頃からビデオテープが擦り切れるほど見てきたあの番組を、
夫が7年間かかさずCM抜きで録り続けてきたあの番組を
私たち夫婦はこの日、生で観てきたのである。
そう「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」という、すばらしきかな番組を。
あぁ、私はなんと幸運なのだろうか。
観覧が当選しただけではなく、なんと一番前の席であの神々を観ることができたのだ。
彼らが登場した瞬間、後光が射して見えたのは私だけだろうか。
心臓をグッと掴まれたような緊張が走った。
TVでは感じることのできない、空気感、距離感、音、表情、
その全てを記憶するのに精一杯だった。
「本当にいたんだ!ダウンタウン。CGなんかじゃないんだ!」
不覚にも少々アイドルファンの様にはしゃいでしまい、
芸を見るというよりも会えた事に感動してしまった。
だが、間違いなく彼らはプロの芸人だった。
全く媚びていないのに、客との距離感は近い。
長年の経験で培われた舞台仕込みの芸は、やはり生で観ると圧巻だった。
私の一生で最も神に近づけた日だったかもしれない。
笑いと言う名の神様に。
あぁ今思い起こしても、あれは夢だったのでは、と思う。
そう思ってしまうほど、頭に血が上りきり、テンションが上がりきっていた。
その夜は夫と祝杯を挙げ、熱いお笑い談義が繰り広げられたのはもちろんである。
田舎からふろしき背負って、上京して来てえがったなぁ、、、。
千田なつみ Presents [ 笑い道]
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