ムトープレゼンツ「フチドル」
第36回 〜球磨川ラフティング その3〜
みなさん、どうもこんにちわ、ムトーです。お元気ですか。
ほんっと無駄に引っ張った感のあるラフティングのお話です。
もう完全に秋ですよね。川の話とか興味ないですよね、
もう。寒いし。まあ、でも一応完結させときましょね。
溺れて、ほかの通りすがりのボートから投げられた、
救命用のロープをつかんだんだけど、
向こうがロープを離してしまったというとこまでお話ししてたんでしたね。
で、そのあと、僕の仲間たちの乗ったもうひとつのボートが来て助けて
くれたんですが、どうやって助かったのか全く覚えてません。
あ、やっぱ、ものすごい尻すぼみな話になってしまいましたね。ははは。
痛ーい、石は投げんといてー。
ま、ということで、話をすっかり変えますね。
この間、湯布院に行ってきました。
あ、その前に福岡県の久留米市にも行ってきたんだった。
その二つの日帰り旅行は目的が同じ。
それは、おかの素子さんという書家さんの作品を観るためです。
一度行ってみたかったので、行ってみました。
久留米はね、「がびょ〜ん展」っていう、画鋲で貼る作品たちの展示で、
いろんな人が出品してました。楽しかったー。
で、お会いしたことないんだけど、「おかのさんいらっしゃいますか?」
ってギャラリーにいた方に聞いたら、「今日は午後2時からでないと、来ません。」と。
ちょっと、早めに帰らないと行けなくて、結局お会いできませんでした。
でも、久留米ラーメンうまかったー。あ、それが10月2日の話。
で、1週間後に湯布院に行ったんですわ。
おかのさんと、お仲間の作品展をやってると聞いて。
すっごい、いいところ。
湯布院は有名になって、どんどんお店とかが進出してしまって、
かわっていってしまっているのだけれど、その場所は昔ながらの「何もない」湯布院。
雨がしとしと降ってね。ほんとに素敵だったー。
そんな場所にあるギャラリーで、かずらの籠と、灯りの作品、
あとおかのさんの書が素敵に展示してありました。
そこでまた「おかのさんはいらっしゃいますか?」ときいたら、
「ああ、おかのさん明日来られるんですよ。」と。
でも、かずらの作品の作者さんと、灯りの作品の作者さんお二人が
とてもまた素敵な方々で、作品も堪能できました。
そのあと、その近くのギャラリーにも行って、沢山の絵も見てきました。
ほんといい経験だったなあ。
本当は、その日、大分県竹田市で午後4時からある予定の能を観に行くことになっていました。
だけど、あまりに湯布院のひとびとのお話が興味深かったのと、
めぐり歩く面白さに、時間が経つのを忘れてしまって、
能に間に会いそうもなくなったんです。
で、能の主催者に電話で確認をしたら、本来野外でする予定だったが、
雨で室内になってしまったとのことだったので、諦めがつけられました。
友人も、外で能が観られるということを楽しみにしていたようだったので、
二人で湯布院をゆっくり楽しむことにしました。
いいですよ。湯布院。
で、帰りは別府で温泉。たのしかったばい。
すっかり元気になりました。
せっかくだから、思い出話しを二つ。
すごくピュアな時代の話しです。ひかないでください。
ひとつめ。
小学校中学年くらいのこと。
いつも遊ぶ幼馴染みのうちにいつものように遊びにいって、
いつものように遊んでいたら幼馴染みが「そういえばうちに外国のビールがある」って。
「がいこくの!?」
僕みたいな超へき地に生まれた子にとっては
外国なんて鎖国時代の日本人と同じくらい遠い場所だったのです。
友人が箱からとりだしたのは今も忘れない緑色の缶ビール。
英語らしき文字がいっぱい書いてあったから、そりゃもう外国のビールですよ。
でも今思い出してみたら、きっとあれはハイネケンだったんだな。
そのとき初めて見たんですよ、きっと。
「飲む?」と幼馴染み。
飲んだことないけど、幼馴染みには負けたくないじゃないですか。
「のむのむ!」
2本飲みました。「にっがー」とか思いながら。(*未成年は飲酒してはいけません)
「バイバーイ」つって帰ったんだと思います。覚えてないんですがね。
その幼馴染みのおうちは、僕のうちよりも少し小高いとろにあって、
僕は車は通れない近道を駆けのぼって遊びに行ってたんです。
帰りは当然下るんですけど、細いんですよその道。片方は崖になってて。
ほら、僕、ムトー少年お酒が入ってるじゃないですかあ。
ふらふらになってたんですよ。
きっとお酒が回ったのと、悪いことをした罪悪感とで、
ドキドキして走って帰ったんです、その道。
まあ、ふらふらなんで。お酒が体に入った経験ないんで、
酔うとどうなるか知らないんですよ。
だからね、細い道からコースアウトして、崖から滑り落ちました。
滑り落ちて、崖の下のお宅に落ちました。
ケガとか大したことないんですけど、もう顔まで泥だらけ。
夕方だったんですけど、まだ両親は帰ってなくて、祖父母だけ。
祖母に見つかって、「どうしたん?」って言われたんですけど、
「なんでもない」って言って2階の自分の部屋に駆けあがりました。
なんでもないわけないですけどね。孫が泥だらけって。
で、すぐにベッドに入りました。天井がずっと回ってたなあ。
それがひとつ。
ふたつめ。
もっとちっちゃいとき。だぶん4歳くらいかな。
幼馴染みA太とB子といつも遊んでました。で、田舎なんでね、
外で遊んでて尿意をもようしたら、そこらへんでやってたん
です。犬とかと一緒です。
で、ある日のこと、また3人で遊んでました。
僕とA太が同時に田んぼの畦道でシャーッって。
その時、僕あることに気付きました。「あ、飛び方が違う」と。
A太にその発見を伝えました。「あ、ほんとや!」
感動しましたね、あれは。人間がそれぞれ「違う」、ということ。
そして、「違う」ということが人間の唯一の共通点であり、
つまりは人間みんなが仲間であるといこと。
だから、アメリカはイラクの戦争をすべきではないということ。全
部その時わかったんだと思います・・・・。
あ、それはともかくね、
オシッコさん(045<横浜>)の飛び方が違うことに気付いたのですよ。
それを見ていたB子(今や人妻でママ)も、違いを知ってしまったのです。
僕とA太の学問への飽くなき追求による、
次の研究対象がB子だったことは言うまでもありません。
B子がね、なんか座って045をすることを僕らはなんとなく知っていました。
だけどその飛び方までは知らなかったのです。
「B子の飛び方はどんなん?」
それを僕らに聞かれたB子は
「今は出ないから、後で・・・」
僕らは待ちました。しばらく遊び、みんなでうちで遊ぶことになって、
うちのとなりの家の庭を通り抜けているときです(田舎の庭はデカイです)。
「あ、045したくなった」と、B子が。
「そうか!でかした!」
と今考えたら、でかしたのではなくて、しでかした、ってやつだったんだけどさ。
A子はおもむろに、その人んちの庭で045を初めました。
僕とA太は座り込んで、違いを見つけようとしました。
その時です。
「こら!何やってんだ!」
僕の父の声。いつもよりも早く帰ってきたみたいで、
僕らの行為が目に入って驚いて怒ったのだと思います。
これは、ほんとの話なんだけれど、
その時、なぜ怒られたのか全くわからなかったのを
覚えています。ほんっと、ピュアだったんだ。
なんか感動しない、この話?
ちょっとシモネタっぽいけど、人に話すと好評なので、あえて。
なんで怒られたか、いまだにわからないピュアなムトーでした。
痛〜い、石は投げんといてー。
そういえば、B子の子どもも4歳くらいになるんじゃないのかなあ。早いなあ。
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