さんきち なぞ図書館

村上レシピ プレミアム2



すみなさんこんにちは。
雨、よく降りますね。

最後に晴天だったのは、いつのことか。
そう、それはこないだの土曜日。

こないだの土曜日は、本当に良い天気でしたね。

あんまり良い天気だったんで、
景気よく、敷布団と座布団と枕とを、
バーンとベランダに干して出かけ、
土曜日は泊まりで帰らず、
日曜日、夕方家に帰ってきて、その大惨事に気づきました。

その日は朝からどしゃぶりの雨。
家に着くと、ベランダには、
ぐったりした面持ちの、敷布団と座布団と枕が並んでいました。
すっかり忘れてたよ。
ごめんよ。

目の前で、布団たちがひたすら雨に降られ続けているのは、
結構めずらしい光景でした。
あんまり見ないよね。こんな光景。
降りしきる雨の音の中、ガーンといった気持ちで、
しばらく呆然と見続けてしまいました。


座布団と枕はまだいい。
問題は敷布団です。

一日雨に降られた敷布団は、水に浸したようにびしょびしょで、
どっしり重いのです。

どうにか部屋に引きずり込みましたが、
置いた床が濡れるので、いったん大きなゴミ袋を敷き、
その上に乗せなおしました。

うちにはもう一組布団があるので、
それを出してその夜はひとまず寝ましたが、
ひとつ問題が。
(よく考えると、ひとつだけじゃないような気もしますが)

頭の上のびしょぬれの布団のせいで、
部屋がものすごい湿気なのです。

翌朝、目覚めて雨戸を開けようとしたら、
窓の内側が白く曇っていました。

寒いけど、扇風機を回しました。


明日は、午前半休を取れるので、
近所の小さなクリーニング屋さんかふとん屋さんに、
洗濯を頼み、うちまで車で取りに来てくれるかどうかを
相談しようと思います。

だってさ、敷布団をかついでなんて行けないよね。
そんな人見たことないよ。
さらに、なんたってこっちは、普通の布団より重いんだからさ。
雨の分。

ちなみに、布団って、どうやらクリーニング代だけで、5000円はかかるらしいです。
大手のクリーニング屋さんは、車で取りに来てくれたりがないようで、
クロネコヤマトの宅急便で布団を玄関までお届け!というのがくっついて
合計1万円でした。

ううむ。
一人暮らしっていろんなことが起こるな。
それでは、私は、今夜も濡れた布団と一緒の部屋で寝ます。
おやすみなさい。

と、寝てしまってはいけないのだった。
本の紹介紹介。

今日はこの本!

『村上レシピ プレミアム2』 台所でよむ村上春樹の会編 飛鳥新社 \1260 



この本は、村上春樹の本の中にでてくる料理の、
作り方を紹介するレシピ本です。


「村上レシピ」は二冊でてて、
一冊目は「小説にでてくる料理」なんだって。
そんで好評だったから、
次は「エッセイにでてくる料理」バージョンをつくったのが、この本。
(ちなみに、なんで「プレミアム」ってつくのかはわかりません。)

なぜ、今回わたしが二冊目を紹介するかっていうと、
二冊目しか持っていないから。
さっきまで、一冊目があるって知らなかったのです。
いいことを知ってしまった。
今度買ってこよう。

それでですね、村上春樹の本といえば、
小説だろうとエッセイだろうと、
とにかく登場する食べ物がおいしそうなのです。

それって、誰もが思っていたんですね。
だから、こんな本ができているんだもんな。

淡白な語り口で登場するのに、
なぜだか、文章の中で、そこだけ湯気がたっているように、
うまそう。

「肉汁がじゅわあっと・・・」とか、
「ぱりっとした歯ざわりがなんとも言えず・・・」とか、
そんな風におおげさには絶対言わないのにな。

あんまり言わない分、「ああ、おいしいんだろうな」
って推察してしまうのだろうか。
ほんとにうらやましくなっちゃう。

その食べたくなってしまった料理が、
この本には、「あの本の何ページに載っていたあの料理の作り方」って感じで、
ちゃんと村上春樹の文章と共に載っていて、とてもうれしい。



これを、いまから食べるのだ!っていう気になる。

それと、もうひとついいところ。
このレシピ本、とても簡単です。
いつもの材料で、簡単につくれるものばかり載っているのです。

だから、この本に載っている料理、結構作ってるな。
読んでると簡単そうだし、つくるとうまくいくし。

「鮭の頭の吸い物と塩焼き」 とか
「切干大根と厚揚げの煮物」 とか
「大根と人参のなます」 とか
「大根の煮物」 とか
「うさぎ亭のコロッケ」 とか
「ロールキャベツ」 とか
「かぼちゃのニョッキ」 とか
「ミートソース茶漬け」 とかね。

おすすめです。
それでは、よい食欲の秋を!

さんきち

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