其の24「ニャン・とも、ワン・ダフル」



とつぜんですが皆さんは、猫派ですか?犬派ですか?

この質問は恐らく一度くらい聞かれた事ありますよね。
ちなみに僕はかなりの頻度で聞かれてます。
個人的には赤いキツネか緑のタヌキのほうに興味があるレイジですが、
どちらかと言われれば・・・断然犬派です。

何故か。なんか犬顔らしいです。僕。昔から、やれシベリアンハスキーみたいだの
柴犬みたいだの言われた覚えが。
それって褒めてんの?けなしてんの?と理解に苦しみながらも、
自分なりに受け止めてきました。
あとは従順な所でしょうか。言う事聞きますからね、犬は。
実家ではペットはいませんでしたが、友達の家の犬が良く教育されてて
人なつっこくよってきたりすると、
「うい奴じゃ」ってなりますよねえ。
猫はこうじゃいかない。基本的に天の邪鬼で、知らん顔してますからな。
「やっぱり猫が好き!」って人にはそこが良いのかもしれませんが。

なんでこんな前段かといいますと、仕事柄、猫や犬に演技をしてもらうことも
良くあります。つい最近そんな仕事があり、大変だったので猫×犬みたいな話を
大の大人が雁首そろえてまじめに打合せしたりしたわけなんです。
テレビの視聴率を簡単に稼ぐ要素の一つとして、かわいい動物というものがあります。
朝の番組なんかで犬や猫が出てきたり、
バラエティのエンドロールが犬だったりするのは
それが理由だったりするわけなんです。
CMでも某消費者金融がチワワを使ってたりするでしょ。みんな好きなのねぇ、動物。


「レザボア・ドッグス」 1992年 クエンティン・タランティーノ監督


犬繋がりで。他に何か?という感じですが。
この作品、タランティーノの記念すべきデビュー作なのです。
世界に誇るアメリカの映画オタク、監督デビュー作。
この寸前までビデオ屋でバイトしながら役者の勉強をしていたタランティーノ。
脚本が良いので監督をすることに、とアメリカンドリームの体現者。
日本の映画バカ、水野晴郎が作ったのが「シベリア超特急」なのを考えれば
大したものです。

これ、映画マニアだけあり様々な映画からのオマージュが色々ちりばめられています。
日本の「仁義なき戦い」や香港の「狼たちの挽歌」などの影響が多分に含まれ、
個性的な役者の配役もあり、新たな世界を構築しています。
特徴的な所に、マシンガンのように飛び交う仲間うちの会話シーンがあります。
円卓のテーブルを囲んでそれぞれ色の名前がついた仲間同士で
強盗の方法なんかが飛び交う。
このシーンは以前、スマップの番組でコントでパロディーされてました。
個性的なキャストも秀逸。ハーヴェイカイテル、ティムロス、
スティーブブシェミなどなど。
ものすごい勢いで飛び交う会話と銃撃、勢いのある演技のやりとり。
クライムムービーの傑作として、非常に影響ある作品ですね。

犬好きな人も、やっぱり猫が好きな貴方にもお勧めします。

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