行って参りました。四国です。
もうなんというか勢いで決めた四国だったので、予定もほどほどに勢いでスタートしましたよ。
実家の愛知県を夜中にスタートし、弟の車を借りて最近フリーになった暇な友人とともに平日の満腹ツアーの出発となりました。
いやぁ遠いね、四国。ちゃんと距離を考えたつもりだったんだけど、夜中に高速飛ばしてノンストップで走り続けて瀬戸大橋についたのは朝7時でした。
さすがにしんどくてサービスエリアで仮眠を取り、オープンを待って早速のお目当て、讃岐うどんを食べに行きました。
うどん田村 香川県綾歌郡綾南町
なんかね、農家の倉庫みたいなお店です。おっさん達がだべってるところにうどんの量をいうとどんぶりに入ったうどんを渡されます。
そこで自分でだしを入れて、ネギとショウガとゴマをふり、さっそくいただく。
おぉ!これが讃岐うどんか!!
もちもちとした食感と強いコシ。そして色は薄いがしっかりした味のカツオとイリコのダシ。実にOEC!
朝の9:30にも関わらず、2玉を5分で完食。しかも200円。いやぁ満足。
さてここからまだうどんを探す旅。どうせなら地元の人が行くような店が良いということで、高知方面へむけて車を走らせながら、マニアックな店を物色。
香川県の琴平町あたりに来た時に、なにやら聞き覚えのあるフレーズを発見。
こんぴらさんの町、琴平町
「こんぴらさん」って有名だよね。なんか知らんが腹ごなしにいってみるか、と軽い気持ちで車を止めたのが間違いでした。
こんぴらさん、正式名称「金比羅宮」。海の神様を祀る神社なのですが、なぜか山の頂上にあります。そこまでの道のり、なんと階段がナヤム手前の785段!
こんな所にスージー信者がいるなんて!のぼりはじめたが最後、いけどもいけども石段。それは悩みそうにもなるってもんです。
しかし、1時間かけてのぼりきった景色はさすがでした。まぁ異常に疲れていたので感動もそこそこに、さらにうどんを探す旅に。
こんぴらさんのおみやげやさんに近くのおいしいうどん屋さんを聞き、ものすごく山奥にあるお店に向かうことに。
山内うどん 香川県仲多度郡仲南町
地元の人しかわからないような道を走り、地元の人ものぼらないような坂の上になぜか大きな駐車場のある不思議なお店。
最初の田村よりは多少きれいな店内で、さっそくうどんメニューを注文・・・とおもいきやメニューの意味がわからない。
「あつあつ」「ひやひや」「あつひや」「ぶっかけ」。なにやら特徴的なこのメニュー。言われるがままにおすすめの「あつひや」の大を注文。
セルフで揚げたての天ぷらを載せて、お値段なんと240円!うーん安い。
麺は田村より少し細いもののコシはさすが。しっかりしたイリコダシもまさに豪快。さすが地元の人ご推薦。実にOEC!
さてお腹もいっぱい、汗もかいたので高知へ向かう道すがら道の駅で温泉に入り、夕方目指しで高知へGO!
下道で走る事4時間。高知についた頃には夕方5時。さっそく高知市内の観光スタート。
まずは高知城。歴史の好きな僕は板垣退助の銅像やねねの像の前で写真とりまくりです。
そして桂浜。今回の旅行の行きたい所ランク1位の場所でした。坂本竜馬の像。感動です。
でも意外!でかいのね、坂本竜馬。教科書なんかにのってる写真は小さいので、普通に等身大くらいの大きさを想像してました。
玉砂利の浜に打ち付ける太平洋の荒波。美しい松と岩の景観が遠く土佐の時代に竜馬の見た景色と同じ風景かと思うと感激が収まりませんでした。
実は東京の美容師さんの元後輩が高知の女の子で、出かける前にお勧めポイントを聞こうと連絡した所、平日にも関わらず夜にあって教えてくれるとの事。
お言葉に甘えて、まったく知らない間柄にも関わらずご飯を一緒に食べる事に。なんて良い人だ。
高知の繁華街にある郷土料理のお店。一通り土佐の名産が並ぶ食卓。カツオのタタキにカツオの酒盗、お刺身にゴリの佃煮。
写真を撮ろうかと思っていたら、その子が土佐弁でこういいました。
「こんなにこじゃんと並んどるのに、はよ食べんかね。お酒も、強いが?」
おぉ!土佐弁!しかも丸出し。地元の言葉に愛情があるのでしょう。なかなかここまで豪快な方言は最近聞いた事がなかった。
押しの強い土佐の女性に言われるがまま、こじゃんと(たくさん)並んだ料理を片っ端から平らげます。酒も次々に運ばれ、土佐方式のご返盃攻撃にノックダウン寸前でした。
さて高知の夜のその後は次回に持ちこして、今回の旅行に大きく影響した作品をご紹介。
「海がきこえる」 望月智充監督 1993年 スタジオジブリ
高知と東京が舞台の青春アニメ。あのスタジオジブリが当時若手制作集団という名目で打ち出した作品です。
このアニメは最初93年の5月5日にテレビ放送用に作られたものですが、当時中学生の僕は非常に感動し、生まれて初めてレーザーディスクを買ったのもこの作品です。
今回四国へ行く事にしたのも、多少なりにこの作品が影響しています。
このアニメの面白い所は、アニメ的なドラマや展開が無い所。スタジオジブリの他の作品のように主人公が大立ち回りをしたりせず、アニメ的な事件やアクションが
まったくありません。かといって実写でやるのもまた違うアニメならでわの味が出ていて、非常に感情移入がしやすい作品だとおもいます。
当時、携帯どころかポケベルもなかった時代の地方の高校生の日常が実に淡々と、しかし丁寧に描かれています。
最後に主人公の拓と里伽子が出会う東京吉祥寺に近い中央線の駅に住む事になったのも、このアニメが影響したかもしれません。
見てない方、絶対に見て下さい。後悔はしないと思いますよ。
さて次回、土佐の女性とのその後からはじまる四国旅行日記後半。
翌々週をお楽しみに。