私は寂しがり屋さんなので、きっとピン芸人にはなれない。
劇団ひとりも言っていた。
「バカ!」と一言いってくれる奴がいるだけで救われる、と。
そう思うと、芸の道において人との出会いは非常に大切なものである。
東京03を見ていて、私の相方があることに気がついた。
「このメガネとツッコミの奴って、元アルファルファじゃない? で、もう一人は元プラスドライバーだよ」と。
あぁ!本当だ!
アルファルファもプラスドライバーも、いまいちパッとしなかったが、
東京03になったら結構イケるではないか。こういう組み方もありか、、、としみじみ思ったわけである。
考えてみれば、ネプチューンも泰造と堀内のフローレンス時代は、わけが分からず暴走していたが、
名倉が入る事によって、まとまりが出た。
その他にも、ボケはいいんだけど、ツッコミがねぇ、、、とか、この人ピンの方がいいんじゃない?
という者もおり、いかに人との出会いが大切かを思い知った。
そんな中、この組み合わせはー!!是非是非見なければー!と衝撃を受けたものがあった。
ジャリズムの渡辺鐘と千原兄弟のコラボである。
「プロペラを止めた、僕の声をきくために。」という舞台での1回きりではあったが、非常に興味深いではないか。
TSUTAYAに何度も足しげく通い、先日漸くレンタルすることができ、鑑賞するに至った。
どこか影を背負っている、渡辺鐘と千原Jrが濃くも薄くもない絶妙なバランスで絡んでおり、
それを暖かくもきちんと引き締める千原兄の組み合わせが、とても良いと思った。
何よりも元々実力のある3人である。面白くないわけがない。
私は「少年と鹿と鉄骨」のコントが一番好きだが、「ダンボ君」も印象深かった。
全体的にも、とても質の高い作品だったので是非ご覧頂きたい。
近年、笑いの質は格段に上がってきている。
コンビ内で切磋琢磨しながら笑いのレベルを上げていくのが、もちろんベストだが、
やる気のない奴は去れ!とも思う。
せっかく実力があるのに相方で損をするのはもったいないと言うものだ。
まったく、、、お笑い戦国時代である。
千田なつみ Presents [ 笑い道]
All rights reserved by 千田なつみ & SAKRA 2004