其の18「祝1周年



どうもこんにちわ、れいじです。
娯楽処も今回で晴れて1周年です。これまで好き勝手映画と漫画を紹介してきましたが、
意外に自分の好きなものを「紹介」する難しさみたいなものを感じてます。

この映画の制作者でもなければ漫画の原作者でもない一介のファンの人間が人に物を薦めるという行為は、
批判であっても評価であってもその制作者サイドの意向とは少しずれているはず。
一応クリエイティブな仕事(そんなかっこいいものでもないが)をしている私には、好き勝手言ってくれるよ!みたいに思われたくないなぁという気持ちが結構強い。
ただ、どんな作品も良くも悪くも評価を受けなければ表現の意味がないのだ!という別の気持ちもあるので、遠慮も程々に今後も好き勝手言わせていただきますがね。

さあさあ今回は、1周年という事で、本当に、ホントーに大好きな漫画をご紹介。


「MASTER KEATON」 勝鹿北星 原作 浦沢直樹 著


アニメになったので結構知っている人も多いはず。知らない人も「MONSTER」や「YAWARA」の作者が漫画書いてるといえば、絵ぐらいは思い浮かぶでしょ。

なんといっても主人公の平賀キートン太一がかっこいい。
オックスフォード大学出身で元SASというイギリスの特殊部隊のエリートでありながら、職業は保険の調査員。でも夢は考古学で食べて行くこと。
先輩に考古学部出身の人がいたので聞いてみたら、この漫画に影響されて考古学部にきたという人がかなりいたそうです。
そう、かくいう僕も映像なんて目指さなかったら、確実に考古学を志してたと思います。
それくらい影響されてます。

夢を追い続けることの大切さと夢だけでは生きて行けない現実と、自分の甘さに負けないために鍛えた体と、その力に負けないための心を育てること。
いつの世も変わらず続く人間が人間らしく生きるためのテーマを、考古学という学問を通じて教えてくれます。
溢れる想像力とそれを実行するための行動力。いつも絶やさない笑顔に、それを貫くだけの戦闘力。まるで坂本竜馬に憧れる少年のような気持ちになります。
キートンのようになりたい。心からそう思います。

キートンがまだ少年の頃に見て、忘れられないというコーンウォールの海の色。瑪瑙色と表現されたその海に、いつか行ってみたい。
そうしたら僕も少しはキートンのようになれるかな。


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