一週間のごぶさた、今週のbouncyです。
先週の一行目は、「暖かくなってきました」でした。
なのに、なのに、、、、僕の住む国立市では、土曜に大きな粒の雪が降りました。
「春なのにー、、、」と心の中で歌う今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さてさて、世の中決算の時期なんですね。それも関係してか、やたらと忙しいんですがね。そんな中、変わった仕事をしました。
一つは我が愛すべきクラブチーム「ベガルタ仙台」のスタジアムと広報で使う映像を作りました。もうね、舞い上がってしまうほどに、嬉しくって、気合い入れて作りましたよ、使用曲まで選ばせてもらって、もう最高!!、、、、、
なのに、なのに、、、
ベガルタ仙台、開幕2連敗、しかも2試合で、得点0、失点9と言う記録的な寒さで、テレビの色が画期的になってしまうような結果。去年までJ1のチームがただいまJ2最下位独走中!どうしたベガルタ!いつもシーズン始めだけは調子が良いはずじゃないか!!!このままじゃ、、来年はJFLか?ソニー仙台と入れ替えせんか?などと某掲示板では囁かれていますが。大丈夫!僕は信じてるよ。きっとやってくれる。
来シーズンはJ1だ!と信じて、近いうちに仙台スタジアムに行こうと思います。
ああ、あのスタジアムで自分の作った映像流れたら、嬉しくて泣きそうだなあ。
FORZA VEGALTA!!!
もう一つは、都市公団のCMの曲を作ったんですよ。なんでも、新宿アルタと、銀座のアルタビジョンで流れているんだそうです。銀座にそんなのあったっけ?なんて人が作っていいものかどうかは別にして、見かけたら、そこで流れているのは僕の曲です。「ああ、あの音楽好きな人が作っているんだなあ」とでも思って見てください。ちなみに、僕もそのCM見た事ないんで、見かけた方はご一報ください。
それ以外にも、「へー、そんな仕事あるんだ」と言われるような事ばかりやってます。まあ仕事があるのは良い事です。貧乏暇なしで頑張りますよ。はい。
で、そんな状況下、タワレコ行ける訳もなく、今週は何をしようかと思い、ただいま深夜の2時。さてどうする。
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と悩んでいると、矢野顕子の「おいしい生活」が流れてきました。
なので、今日はこれで行きます。
矢野顕子/おいしい生活 (アルバム「愛がなくちゃね」「on the air」より)
さてさて、この曲のタイトル「おいしい生活」と聴いて、糸井重里を思い出した人。さては、「ほぼ日」読者ですねぇ。
「おいしい生活」と聴いて、西武百貨店を思い描いたあなた。歳がばれますので、よそでは口にしないよう心がけて、お友達にも教えて、お友達も綺麗にしてあげましょう。
さて、今日はなんだか意味の分からない言葉が多いのですが、わかる人だけ連れて行きます。
「おいしい生活」、、、今聴くと何ともバブルな感じですが(まだまだバブル前夜の時代なのですが、、、)これは、糸井重里氏が西武百貨店のキャッチコピーとして82年に制作した言葉です。この時の西武百貨店コマーシャル曲として制作されたのがこの曲。
この曲を、聴いてもらうとわかると思うんですが、すごいんでよ。独特な歌詞とミニマルな音。まさにあの時代の西武、セゾン文化の音がするんです。
まだ26歳の僕がなぜそんな事を思うのかは、僕自身、謎なのですが、、、、
なぜか強烈に覚えているんですよね、あの時代の西武、セゾンの感じ。
「おいしい生活」と書いてある新聞の一面広告。その後の「不思議、大好き」の、らくだの写真。岩手の田舎に住む僕には、ましてや5歳の僕には、まったくと言っていいほど無関係な都会での出来事が、行った事もない西武百貨店の雰囲気が、妙に脳の奥の方にあるんです。その空気の匂いが、文化として僕の脳にいるんです。
それはそれは、とても新しいものだった。前衛的なものだった。そんな素敵な文化が存在した。それくらいの記憶ですが、はっきりと匂いがするんです。これが、不思議な事に。はっきりと。そして幾度となく僕に、その匂いを思い起こさせるのがこの曲です。
僕が大学1年生の時、この匂いの正体を突き止めようと図書館で80年代日本における西武、セゾン文化の役割について調べようとした事がありました、、、が、なかったんですね、そんな本。そのときは、単なる僕の妄想だったのかと思っていたのですが、最近見つけちゃったんです。それもホームページを。それも、あの浅田彰先生が書いてらっしゃいます。
セゾン文化を継ぐ者は誰か
くわしい事はこのページを読んでもらうとわかると思いますが、まさに僕の感じていた世界がありました。世界のどこよりも簡単に前衛的な美術書やレコード/CDを手に入れることができた。そして、内外の現代美術を積極的に紹介していった。それが、西武、セゾンだったのです。西武、セゾンがなければ、今の日本はもっとひどい事になっていた。そう僕は思います。3歳から13歳と言う幼い時期で80年代を通過している僕がこんな事を言うのはおかしいと思うのですが、そう思います。
不景気になると、一番最初に衰えるのが芸術の分野です。企業が自分の事でいっぱいになってしまい、芸術家をサポートできなくなってしまうからです。そして、人々も芸術に触れる余裕もなくなり、機会もなくなる。文化レベルが下がる一方。
それが今の現状。
しかしです。日本が世界に誇るべきものは何でしょうか?
それはまぎれもなく文化です。その文化の象徴たるものが芸術でしょう!
いままで日本で培われてきたものと、先端なものとが混ざり合って生まれた表現こそが、この国の文化になるのじゃないのですか!社長さん!
セゾン文化亡きいま、セゾン文化の洗礼を受けた年代が、今活躍しています。
今の若者を洗礼してくれるのは誰なんだろう?そう思う今日この頃です。
アメリカ大好きは、もう結構。
さてさてだいぶ音楽とは離れた話しになりましたが、ご勘弁。
ではまた来週!!
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Yasuhiro Chida Presents [ bouncy ]
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