第17回 「あいさつの話」
世界中、もちろんドイツでもあいさつするわけですが、
今まではあまりなんとも思わなかったのです。でも去年一時帰国して気付いたこと一つ。
それは、
何か買いにお店に入った時、
レジに来た時、
レストランでウエイター、ウエイトレスさんが来た時、
一言あいさつするなって。
日本でコンビニに行って、店員さんにあいさつされますけど、
お客の僕らって無言ですよね。なかなかこちらからあいさつってしないんじゃないでしょうか。
ここドイツ、もしかしたらヨーロッパ、他にもそういう国あるかもしれませんが、
そういうときにも店員から、客から関係なく「あいさつ」します。
もちろん、そんなに色々話す訳じゃなく、一言、「こんにちは」、「こんばんは」そのくらいですが。
また、今度は逆に、
レストランで支払い済ませて帰る時、
店から出るとき、
レジで支払いして帰る時、
「さよなら」という言葉かけるのはもちろんなんですが、
それプラスの一言。
「よい1日を。」
「よい夜を。」
「よい週末を。」
こんな言葉を言い足します。
言われた人は、「ありがとう、あなたもね。」みたいな答えを返したり。
ちょっとしたことですが、
これって良いなーって思うんですよ。
もちろん知り合いや友達なら当たり前かもしれないですが、
知らない人、例えばそういう風に自分が接する人にあいさつするって、
実は当たり前のことかもなーって。
現代の日本って特に都会に住めば住むほど、
知り合い以外の人のかかわりって、ほとんどないような気がします。
もちろん店に入れば少なくとも店員さんには会いますけど、
その一言ってなかなか言うことそんなに多くないですよね。
もちろん僕も留学以前は、ほとんどそういう時、無言でした、確かに。
ほんとにありがとうの一言ぐらいも言うこともほとんどなく。
自分の対応してくれた人には、そんな気持ちも多かれ少なかれあってもいいと思うんです。
それを言葉に出すって、考えてみれば当たり前のことだし、
そういうの言うべきなんじゃないかなという気がします。
何気にドイツじゃ普通のことですが、日本から来た僕には初めそれはちょっとびっくりでした。
大事なこと忘れてたなーと。
そういうちょっとしたコミュニケーション大事にしたいですね。
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