私が高校生の頃、お笑いブームといわれる時期があった。
ボキャブラ天国がゴールデンに進出し、若手芸人が多く出演したのが発端だった。
お笑いブームになると、アイドルと化した芸人がやたらと多く流出してくるのも事実だが
ネタ番組が増えるというメリットもある。
その頃撮りまくったビデオは、今も私の大切なコレクションとして残っている。
今、活躍している若手芸人たちの多くは
その頃のお笑いブームにのって出てきた者たちである。
当時、私が注目していたバナナマンやおぎやはぎも然りだ。
私がおぎやはぎを初めてテレビで見たのは、「ブレイクもの」という深夜にやっていたネタ番組で
当時、まだ潔白の身だったマーシーとドラえもんと結婚すると豪語していた千秋が司会を務めていた。
おぎやはぎが出ていたコーナーは、メインの若手芸人たちのネタ枠ではなく
まだ駆け出しの芸人たちがネタを披露し、
毎週勝ち抜いていくという類の、言わばおまけのコーナーだった。
「いきなりダイヤモンド」ではなかったものの、キラリと光る原石をもっており
その頃から、おぎやはぎのあの独特のスタイルを確立していた。
彼等の漫才にツッコミはない。
あるのは、励まし、発見、アドバイスである。
なんだかよく分からないうちにおぎやはぎワールドに入り込み、目が離せなくなってしまう。
そんな魅力が彼等にはある。
Wメガネというのも、また一興である。
一説によると、極楽とんぼの加藤のアドバイスによるものらしい。
というわけで、今回はちょっとだけメジャーになってきたおぎやはぎを紹介したが
次回は彼等となにかと絡みの多いバナナマンをピックアップしようと思う。
では。
千田なつみ Presents [ 笑い道]
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