さんきち なぞ図書館
かまくらの話
みなさま、ものすごく酔っ払っているときの記憶って、
次の日ありますか?
わたしは、おもしろいことに全部覚えているんです。
どうしてだかわからんが、いつでも、
アルコールが「記憶のツボ」にだけは届かないらしい。
体が言うこときかなくってふらふらで、
ひっくりかえりまくるし、
目の焦点もあってないし、世界はまわるし、
なぜだか楽しくてしかたなくて、
とんでもないことをしたくなっちゃうし、
言っていることは支離滅裂! だけども、
体の中心にね、一本の線が生きてるんだよ。
ちゃんとした意識が。
ほんとだよ。
まあ、そうはみえないだろうけどね。
酔ったときの私は、
コントロールのきかなくなったロボットに乗って、
「まいったなあ」って操縦席に座っている
ヒーローといった感じかなあ。
でも、そう言って困り顔で揺さぶられながらも、
ヒーローほんとはものすごく幸せな気分なんだけどね。
・・・だから全部覚えているんです。
わたしの体当たりで雪に埋まった人たち、ごめんなさい。
不注意により、ロボット操縦の取っ手がとれてしまいまして・・・。
でも、あれは、たぶんこの冬一番の体験。
素敵すぎる!
ああ、たのしかった!
実は、この連休(1/10,11,12)、
山形にカマクラ作りの旅にいってきたのです。
総勢19名の子供から大人までが、
雪深い温泉旅館に一斉に泊まって、
その目の前の広場で、おおきなおおきなカマクラをふたつ。
間に通路を通して、そのふたつをくっつけて、
ピーナッツのようにして。
これつくるのに、2日かかりました。
これぞ本物の肉体労働!
スコップ持って、ひざついて、
記録的なマイナス12度の中で、
みんな汗びっしょりかいて働きました。
ご飯のときにね、箸がもてないの。
スコップの使いすぎで腕がわらっちゃって。
みんなアル中みたいに手がぶるぶるふるえておりました。
でも、その過酷な労働には、ごほうびが待っています。
完成したカマクラの中でね、
まあるくなって、夜、宴会をするのです。
ロウソクをたくさん雪の壁に埋めて。
すき焼きやら、スルメやら、サザエやらを焼いて、
熱燗であたたまりながら。
こんなしあわせなことはないよお。
上をみると、カマクラの上にあいた空気穴から、
外にふぶく雪がみえるの。
そんで、おなかいっぱいになって、あったまったら、
外にそりをしにいく。
(カマクラ隊以外に、そりコース担当の方あり)
このそりがまためちゃめちゃたのしい。
わたしは、酔っ払いすぎで、目をつぶっちゃうので、
なにが起きているか全然わからないのだけど、
強い力でぐいいいいっと後ろに引っ張られて、
どーんと押し出されたら、
たっかいところからすべり落ちるきゅううううという恐怖感と、
浮遊感がたまらない。
最後には、豪快にひっくりかえり雪まみれ。
それもたのしい。
これ、はやると思うんだけどな。
カマクラツアー。
でも、カマクラをつくるのは、ほんとに大変だから、
もしどなたか実行しようとする人がいましたら、
相当の覚悟の上、おでかけください。
(雪用の長靴は絶対お忘れなく!)
・・・で、ふつうはここで、カマクラにちなんだ、
もしくは雪にちなんだ本の紹介をするはずなんだけど、
今回は特別に、本の紹介ではなくて、
ブリリアントナイツのご紹介をいたします。
とすると、いままでの文はなんだろう。
うーん。
あんまりよっぱらいすぎてはいけませんよという
教訓でした。
さて、ブリリアントナイツとは!
このサイトSAKRA.JP がはじめて開催するイベントです。
今週の土曜日(1/17)から、次の週の1/24まで、(日曜は定休!)
渋谷の宮益坂のあがりきったところの近くのすてきなお店で、
展示やら販売やらなにやら、いろいろやってます。
地図とか、そのほか詳しいことは、こちらをご覧ください。
平日はあんまり人もいないと思うので、
おいしいごはんを素敵なお店でたべる心持で、
ぜひぜひいらしてくださいませ。
(もやしのしゃきしゃき炒めが最高)
なぞ図書館は、どうしよっかなと考えてみたのですが、
ちっちゃな本棚をもってって、
お店の片隅で、いままで紹介した本(なぞ図書館蔵書)を、
並べておこうかなあと思います。
あと、もし本棚にスペースがあったら、
これから紹介するかもなあという本も入れとこうっと。
で、なおかつ、立ち寄った人に、
「これはおすすめ」っていう本を、
紙に書いていただけたらうれしいなあと思っています。
いつもと逆だけれども、
だって、おもしろい本知りたい。
ああ、あっという間に今週だなあ。
なんか色々がんばってつくっているようです。
切り絵Tシャツとか、CDとか、写真集とか。
わたしも手伝わなくちゃ。
それでは!
なぞ図書館司書 さんきち
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