第29回
愛だろ、愛っ
こんなフレーズが、昔CMで流れていたのは、
当時甘酸っぱい時期を過ごされたお兄さんお姉さんならパッとわかるだろう。
(1994年のサントリーカクテルバーのCM/永瀬正敏が出演)
実はこれ、CMのセリフでありながら、
東京スカパラダイスオーケストラの1曲「花ふぶき〜愛だろ、愛っ〜」なんです。
(知ってる人も多いかもしれないけど)
そう、今回のテーマは「愛」なんです。
ついに来たか!ラブって言葉が!
ついにネタ切れで最終兵器を用いたか!
と、思うアナタの心が「愚」、いや「邪」である。
いや、そう思われるかもしれないというニホンコンの心が「愚」なのかもしれんが。
先週書いたニホンコン イズ ニホンコンに反応してくれたお友達からのメールにもあったのだが
ニホンコンの写真に「『タマシイ』を感じる」。
と。
こういうのをもらうと、純粋に嬉しい。
確かに、技術は無いんだけど、愛情をもって写真を撮っているつもり。
それが伝わっているという事実に、ニホンコンは嬉しいんだ。
先日観た映画のストーリーで、カメラマンの女の子が、
自分の満足する写真がとれなくて悩んでいるというのがあるんだ。
その時の彼女はこう言っていた
「私は、レンズの向こうの世界に触れない」
ニホンコン思う
「うっそ、まじで?」
私は、その彼女が持っていたような立派なカメラも、
カメラバッグも、フラッシュも何も持ってないのね。
ただ、ニホンコンはレンズの向こうの世界、いやそれ以上に、目の前にある被写体に触る
、もっといえば「握手」している自信があるんだ、いつも。
それが人であれば、尚のことそうなのである。
だから、みんな「いい顔」をしてくれるのかなと思う。
よく、冗談と強がりも含めて、私が言うのは
「写真は技術じゃないのね、ハートで撮るのよ、ハートで」
そして、こう、胸んとこをポンポンするんですわ。
逆にいうと、技術がなければ、愛情を持って撮るしかないだろ、と。
ニホンコンは、写真を撮りたい、というモチベーションだけで
撮ってるんじゃないなあと、改めて思う。
コミュニケーションしたいから、その道具としてカメラ=写真機を使ってるんだと。
みんなそれぞれコミュニケーションツールは違うと思う。
歌をうたう人もいれば
言葉をつむぐ人もいる。
踊る人もいてみれば
絵をかく人もいる。
それぞれに文字や音符なんかを使って、「誰か」に「何か」を伝えようとしているのね。
これから長い長いカメラとの付き合い=写真生活を送ることになるのですが
いくら上達しようが、いいカメラを買おうが、ほめられようが、けなされようが、
その被写体と自分との「距離」は、変えない。
しかも私と被写体までの間には、確実に愛情が存在する。
と、誓う。
今はさ、誰でも写真が撮れる時代じゃないですか。
ケータイカメラもあるし、デジカメもあるし、一眼レフも安いし。
だから、スタート地点で、技術的にレベルが高いんですよ。既に。
ただ、出来上がりが少しずつ違うのは、その人のハートなんだろうと思う。
ニホンコンが持ってるカメラは、安い一眼レフなのですが、だからといって
高いカメラを持ってる人に、オロオロしたり、おびえたりしない。
だって、要するにこれでしょ
「愛だろ、愛っ」
(初めて結婚式のカメラマンをした時の写真、
あまりに人気の一枚で、なぜか私の母親のところにも同様の一枚がある)
あ、ご予定ある方、ご指名受け付けます。
多分式場のパックについてるカメラマンよりかは愛のある写真をお撮り致します。
そういえば、みなさんにご報告しておりませんでしたが、
僕の大切なカメラたちは無事生還して我が家におります。一眼レフは入院して.
少し手術。コンパクトカメラは単なるお疲れによるバッテリー切れでした。
10月28日 サカシタニホンコン
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Kaori Sakashita
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