一週間のごぶさた、bouncyです。

すっかり秋も深まりましたね。なぜそう思うかといいますと、花粉症なんです。どうやら。
毎年なるんですよね、これが。秋に。
おかしいよと言われても、なるんだから仕方が無い。

土曜から鼻がぐずぐずいいだしたので、風邪だと思い薬飲んでたよ、あたしゃ。
そしたらどうして、これが治らない。で、今日起きたらなんだか目がしばしばするんです。

はい、今年もやってきました、この季節が。
秋なのに花粉症。いいじゃないか!みんながみんな、杉で花粉症になるわけではないんだ。
ぼくはそういった型にはめた考え方は嫌いだな。
それでもおかしいというあなたにこの言葉を送ります。

いじめかっこわるい 

はい、すばらしい前園様(元日本代表)のお言葉が出たところで早速行きましょう。

ライブ・ピアノアキコ/矢野顕子

以前Nathalie Wiseを紹介したときに、僕の人生を変えた人物として高野寛を取り上げましたが、今回はその上を行く、まさに僕の人生を決定させた人物の登場です。
彼女の名前は矢野顕子。

その昔、EZというテレビ番組がありました。僕が中学生の頃です。
この番組は、月末の深夜(時間も毎回まちまち)に何の予告もなく放送されるという、少し変わった音楽番組でした。
epic sonyが主催する番組だったらしく、当時のepic所属のミュージシャンが出演していました。と、言ってもその内容は異常なまでにストイックだったと覚えています。

今の音楽番組のように、トークがあるわけでもなく、司会者が進めていくタイプの番組でもない。

アーティストが作ったクリップや、番組用のイメージVTRのようなものがただひたすら流されるという内容。今じゃCS以外じゃ放送できないだろうなといった内容。

当時深夜番組にアングラさを感じていた幼き中学生(いや、今考えても当時の深夜番組は非常にエッジが効いていた。
今となっちゃ、フジテレビが「深夜黄金時代」と誇れるほどにね。まあ今となってはどうでもいい番組ばかりですがね)にとってその番組は、アングラの極み、とテレビを見て思っていました。

まあでも出演者はアングラさ全開でしたけどね。
詩人の血というバンドに、当時のエレファントカシマシ、遊佐未森にストリートスライダース。

そんな中、僕の目当ては、渡辺美里とTM NETWORKでした。
ね、中学生でしょ。

新聞欄に出演者のクレジットなど当然のように無かったその番組の内容を確認するにはひたすら見るしかなかったのです。
渡辺美里が出ているのを楽しみに、TM NETWORKが出ているのを期待して、毎回毎回、ビデオにとっては見てました。

そんな中に僕の目を引いて離さなくなったアーティストが今いました。渡辺美里もTM NETWORKも映っていないそのビデオがその後の僕の人生を決め、そして宝物になりました。

ピアノの前に、女性が座っている。それ以外何も無い、色彩もない白と黒の映像。
彼女が一息ついて、ピアノを鳴らした瞬間、歌声を発した瞬間、僕の存在はテレビの前から消えた。

あの時の感じは今でも忘れない。完全に意識を持っていかれ、その場から動けなくなる。
たった15分ほどだったと思う。しかし、何度見ても、何度聴いても、時間を超えた空間を感じた。

それ以降、僕の世界が変わった。音楽に対する考え方も、表現に対する考え方も。
すべては彼女が教えてくれた。

後から母親に聞いた話だが、3歳の頃、僕は、母親の聴いていた矢野顕子をとても気に入っていたという。

今回のDVDにはそのときの映像も入っている(後にsuper folk song という名前でドキュメント映画として放映された。近日DVD化されます。)

改めて見ても、印象はあの時と同じ。すばらしい以外に表する言葉が見当たらないし、すばらしいと賞賛するのも失礼なほどに、僕には偉大な存在が
そこにはある。

音楽を志す人には、必ず見て欲しい一本です。

おすすめは「greenfield」。いまの僕の心境ど真ん中。ああ、、、

今週は他にも買ったので、ポイントは70ポイント!!
カード画像は次週です。ではでは

Yasuhiro Chida Presents [ bouncy ]
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