第6回 「東と西の雰囲気」
こんにちは。むかいです。第6回目の今回は「東と西の雰囲気」についてのお話です。
え、これじゃ分かりづらいですね。何も方角の話する訳じゃないですよっっ。
あれ、ごめんなさい、さてさて本題。
昔といっても今から十数年前まで、ドイツは2つの国に分かれてました。
皆さんもご存知、西ドイツと東ドイツです。実家帰ったときなんかに小学校、
中学校かなんかの社会の地図帳あったら見てみてください、ひょっとしたらも分かれてるかも。
さあこれからが説明難しい。
僕の住んでるベルリンも西ドイツ、東ドイツと、2つに分かれてました。
なにも、ベルリンが西ドイツと東ドイツのちょうど境界線にあったわけじゃないですよ。
東ドイツの中に、西ベルリンだけがぽつんとある感じでした。
その西ベルリンの周りを囲ってたのが、有名な「ベルリンの壁」です。
今はドイツは統一して、一つの国になり、ベルリンも一つの街になりました。
そう、今のベルリンは旧東ドイツと旧西ドイツが共存してるんですね、はい。
やっぱり十数年違う国だった訳ですから、少なからず雰囲気とか違うんです。
まず西。
僕の住んでる地域は、旧西ベルリンにあります。
どちらかといえば、日本の雰囲気に似てると言えるんでしょうか。
はじめてベルリンに来た時、
「日本みたい!」
って思ったくらいです。
もちろん建物とかは違いますが、なんとなくそう感じたんです。
逆に僕が最近行ってる歯医者があるところは旧東ベルリン。
初めてこの歯医者に行った時、
「同じ街かよ?!」
って思うくらいですよ、みなさん。ほんと家から20分弱くらい電車に乗ったくらいのとこなのに。
そこの最寄の電車の駅降りると、広ーい何車線あるんだろうっていうような道があって、
その周りには、飾りのほとんどないパネルで作ったような同じような建物がいくつか。
ちょっと殺風景な感じします。
旧東ドイツは、もと東側の国なので、ロシアってこんな感じなのかな。
って残念ながらロシア行ったことないですけど、想像で。
もちろんそんな建物ばっかじゃないですよっ。
結構観光の名所とされてるような古い建物なんかも、旧東側にたくさんあるくらいです。
その壁があった、また壁が開いた当初はどんな感じだったのかは、
ほんとここ1,2年住んでる僕には分かりません。もちろん壁が開いてから、
そういう風になっていってるんでしょうけど、町並みなかなか綺麗な所も多い。
それも独特の雰囲気。
だから旧東側の雰囲気好きなんですね、僕。
ちょっと寂れた暗めな風景というか、古いボロボロの建物や、
壁にペインティングしてあるところとかあったり、これ使ってるのかなって思うくらいの建物あったり。
この暗さが、なんか好きなんです、ほんとに。
おまけに今は、雰囲気のいいカフェとか、レストランなんかも、旧東側多いんですよ。
若者が多いんです。廃墟みたいなところに、突如、カフェがあったり、
面白そうなギャラリーや、雑貨屋があったり、ほんと街歩いてて飽きない!
いつもそこに行くと、「あ、こんなところにこんな店あったんだー」って発見付きです。
ベルリンは、色んなところで建築ラッシュで、統一から十数年たった今も、色んな新しいビルや建物が増え、
現代的な町並みが増えつつあります。
でもこんな独特の旧東の雰囲気、残していって欲しいです、僕としては。
Mukai Presents [ 海の向こうで暮らしてみれば]
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