お盆に実家に帰ってきた。
私の実家は岩手だが、出身が岩手だと言うと
かならず「色が白い」事を言われる。
北国でももちろん色黒はいるが、イメージとは恐ろしいものである。
九州出身のニューハーフもいるし、ジミ婚をする名古屋人もいるであろう。
だが、北国出身だからスキーが上手いと言われてしまうのだ。
3回しかしたことないのに。
そんな我が故郷 岩手出身の色白芸人がいる。
「いつもここから」の菊地である。
先日、電車の中で菊地に非常に似ている人を見かけた。
というか一緒にいた友人は本人だと言い張っていた。
サングラスをかけていたので自信が持てなかった私達は
「ガブ飲みしたいね〜」とか「わんこそばってさ〜」など
聞こえるようにふってみたが無反応だった。
悲しいとき〜 芸人が無反応だったとき〜
とガッツポーズで叫んでみようかとも思ったが、電車の中でやるのは流石に切ないので
やめることにした。
きっと他人の空似だったに違いない。
「いつもここから」は「悲しいとき〜」というネタが有名だが、最近は暴走族の新ネタを
よく見かけるようになった。
「芸風」という形で同じスタイルを、ずっとやり続けるのも一つのやり方だが、新しいスタイルを
考えて挑戦していく彼らの精神を私はすばらしいと思う。
それに、どちらかというと私はこの暴走族スタイルの方が好きである。
あのスピードでネタを言い続けるのは、一つの挑戦である。
ほとんど間がないので、噛んでしまったり、
聞き取りにくかったりすると流れが止まってしまうからだ。
客の方も聞き逃すまいと必死になる。
私はおぎやはぎやマギー司郎のような、ゆっくりとしたテンポの芸も好きだが、
やはり勢いのあるものが好きだ。
ジョーダンズ三又はさておき、
今後も「いつもここから」菊地を地元出身の芸人として、いつもここから応援していこうと思う。
千田なつみ Presents [ 笑い道]
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