私の人生の抱負は「一日一笑」であるが、

2003年度の抱負は「一日一笑させる」事に決めてある。

笑いにおいて才能の無い私は、なかなかこれを実行できないでいるが、最近では前フリ

をしてまでボケるなどという、けなげな一面も見せ、今年の抱負を忠実に達成しようとしている。

そもそも人を笑わせるという行為は、その人の感情を動かす事なので、

コミュニケーションの手段として有効である。

いつもしかめ面のあの人を笑わせることができたら、かたくなだった彼の心も雪解け、

きっと誰もが羨むようなツーカーの仲になれることだろう。

Tu-Kaではなく、ツーカーである。



さて、こんな素敵なお話がある。

三谷幸喜・作「笑の大学」。

私がこの作品に出会ったのは、高校一年の時である。

BSの特別番組で、三夜連続で三谷作品を放送していたのである。

その一夜目が「笑の大学」であった。

このお芝居の登場人物はたった二人である。

喜劇作家(近藤芳正)と検閲官(西村雅彦)。

今まで生きてきて一度も笑ったことがないという堅物な検閲官とそれに立ち向かう

喜劇作家との一週間の物語である。




私はこの作品に出会うまで、喜劇というものを見たことがなかった。

なつみの笑い道new worldの発見である。

以来、三谷作品の大ファンになったが、中でもドラマ「王様のレストラン」は傑作だったと思う。

「肉は金がかかって赤字になるから赤ワイン」

名言である。

さて、ようやく梅雨も明け、夏真っ盛りである。

夏といえば恋の季節だ。

皆さんも恋人とおしゃれなレストランに行き、ワインを注文することがあったら

是非先ほどの名言を思い出してほしい。

「肉は金がかかって赤字になるから赤ワイン」

である。


千田なつみ Presents [ 笑い道]
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