ちだ先生のpoint日記
2週間ぶりのごぶさた、ちだ先生のポイント日記です。
いやね、なんで勝手に隔週でやってるかというとね、忙しすぎなんです。ホントだよ! だってね、その証拠にね、血尿、、、まではいかなかったけど、立ちくらみでふらふらしちゃって、気付いたら道路の中央分離帯にいたんだから、これが。死ぬかと思ったね。こんどこそね、なんか白い階段見えたしね。
働きすぎは注意だよ。夏なんだから、のんびりいきましょう。ね。
カルピスでも飲みながら。ね。

さてさて今回は、前回の告知通り特別企画!
この夏のための、ボサノバ特集!そう、あこがれの、こじゃれた、カフェでよく聴く、ボサノバです。
そうそう、カフェね、この時期は、それしかないのかと、小一時間ばかり問いたいほどにボサノバね。あれはやめていただきたい。おまえもっとCD持ってるだろと言いたい。
山下達郎とかね。
まあそれはまた今度デモを企画するとして、さっそくいきましょう。
(ボサノバといってますが、ブラジル音楽全般でいきます)

bossa nova 講座

まずはボサノバとはどんな音楽か?というところから始めましょう。
bossa nova とはブラジルで産まれた音楽で、「新しい傾向」という意味がある言葉です。平たくいうとニューウェーブといったところでしょうがこんな人ではないので、注意が必要です。
さてさて、みなさん御存じでしょうか?実はボサノバはこの世に産まれてから、まだ50年も経っていない音楽なんです。

その昔、ジョアン・ジルベルト というギター弾きの若者が風呂場に何日も閉じこもり、ボサノバの奏法をあみ出し、リオデジャネイロでアントニオ・カルロス・ジョビンと言うピアノ弾きに出会い、「chaga de saudade」という曲をレコーディングしたのがその始まりと言われています。その後、ボサノバはアメリカに渡り、アストラット・ジルベルト(当時ジョアンの妻)の歌う「イパネマの娘」の大ヒットで世界的に知られる音楽になりました。
と、ざっとうんちくは程々にして、早速紹介していきます。

the girl from ipanema:Antonio Carlos Jobim songbook/v.a

まずは、もちろんジョビンから、、と言っても彼自身の作品ではなく、彼の作品を様々なアーティストが歌っているコンピレーションを紹介します。
なーんだ特集なんていいながらいきなりコンピ紹介するなんて、と思っているそこのあなた、侮るなかれ。このコンピは、そのへんのこじゃれた家具屋や、カフェやDJがオシャレ目的に作った、ただのこじゃれコンピとはひと味もふた味も、いや比べるのが失礼な程に違う、よく出来たコンピレーションです。
だって、作っているのがjazzの名門verveですもの。質が違います。

幸運なことに、僕が始めて出会ったボサノバアルバムは、このアルバムでした。
ちょうど大学2年生の頃です。今思うと、このアルバムに出会ってからの2、3年間は、もうアホかと言う程にボサノバばかり聴いていました。もう中毒でしたね。
ボサノバにコーヒーにウイスキー。こう書くとオシャレな生活してそうですが、築30年以上の6畳一間の寮生活。きたない生活してましたよ。

ジョビン自身の作品も、もちろん名作ぞろいなのですが、始めてボサノバの世界に入る人には、歌の入っていない「wave」や「tide」はちょっと肩透かしな感じがするかも知れないので、あえて、歌もの比率の高いこのCDをおすすめします。
このCDを聴けば、ボサノバの世界の半分くらいを知ったと同然!実に入門的かつ、いつまでも聴ける1枚です。もちろん超有名曲「イパネマの娘」も入ってます。

っとここまで書いたらだいぶ長くなってしまったので、勝手に2部構成にしちゃいます。
次回はどどーんと10枚くらい紹介しちゃいます。それと小野りささんの新譜も一緒に紹介しますね!ではまた。今度こそ来週!


yasuhiro chida

july.21.2003