「笑う門には福きたる」という言葉がある。
実にいい言葉だ。
科学的にも笑うことは体にいいらしい。
難治患研究部 伊丹博士の実験によると患者19人に吉本新喜劇を三時間見せてたっぷり笑わせた後、
血液中の免疫機能に変化がでるか調べたところ、笑う事によりナチュラル・キラー細胞(がん細胞を食べて
発病を防ぐ細胞)の働きが活発になり、がんにかかりにくくなる事がわかったそうである。
特命リサーチ200Xで言っていた。
なんということだ。三時間たっぷり笑って楽しい上に、がんにかからなくなるなんて、お笑い万歳!吉本万歳!である。
と、笑う事の重要さをわかって頂けたところで今日のテーマである。
マギー司郎という芸人がいる。
彼はあくまで芸人であってマジシャンではない。
どちらかというとナポレオンズの方がマジシャン寄りである。
そう言えば高校の頃、石川君という同級生がいた。
彼の特技はマジックであったが、本人曰く彼はナポレオンズの弟子らしい。今思えば、高校生なのに何故弟子入りできたのか、そして何故ナポレオンズを選んでしまったのか、若しくは彼の冗談だったのか、疑問も残るところだが、元来私は物事を真面目に受け止める性格なので、その当時は純粋に「そうなんだぁ、石川君はすごいなぁ」と感心していた。
文化祭の時、石川君の手品を皆に披露する事になり、私はまんまと助手の座を獲得した。何故なら手品のタネを見破る事ができるかもしれないと思ったからだ。
だが、そのもくろみは失敗に終わった。完敗である。さすがナポレオンズの弟子である。普段地味な石川君がその日だけはクラスの女子の黄色い声を浴び、はにかんでいたのを憶えている。
話をもとに戻そう。
マギー司郎。彼は芸人である。
なのに、いつかテレビ番組でMr.マリックとマジック対決をさせられているのを見かけた。
可哀想である。
あの小さな瞳にキラリと光るものを見たのは私だけであろうか。
彼の実力は手品ではなく、話術なのだ。
最近マギー審司という弟子が頻繁にテレビに出演するようになった。
司郎と同じように茨城弁をしゃべり、司郎と同じような芸をする。審司も確かに面白い。そしてきっと師匠を尊敬しているのだろう。
だが、同じことをするとやはり司郎の偉大さがよくわかるのだ。
これは、経験からくるものなのか、若しくは才能なのか。
「間」が絶妙なのだ。
騙されるとわかっていながらも、毎回彼のマジックに期待してしまうのは何故だろうか。
彼の演技中、客は皆、彼の虜である。
マギー司郎はマギー信沢という人の弟子らしいが、彼の芸を見たことがないのが残念である。司郎は信沢を超えたのだろうか。
マギー司郎氏
先日、NHKの爆笑オンエアバトルを観覧できるという幸運にみまわれ、兄と渋谷のNHKホールに行ってきた。
この番組は観客が審査員となり点数をつけ、10組中、上位5組だけがテレビにオンエアされるというシビアな番組である。
テレビだから少しヤラセかも!と思っていたが、さすがNHKである。審査は実に公正に行われていた。
だが、公正なだけに点数が低い芸人さんの表情を見ると、とても心が痛んだ。頑張れ!頑張れ!
そこで、注目の若手を発見したのでお知らせ。
「さくらんぼブービー」 勢いと言葉のセンスがキラリと光る、フレッシュな二人組みである。
7/4(金)12:15〜のオンエアバトルにも出演するので興味のある方は是非ご覧下さい。