ちだ先生のpoint日記
一週間ぶりのごぶさた。ちだ先生のポイント日記です。

いやーなんでしょうね。なんだかんだとあると一週間なんてあっという間ですね。先週買ったCDをじっくりと聴きこむこともできないうちに、ポイント日記の月曜日が来てしまいます。あーーー、音楽をじっくりと聴く時間が欲しい(もちろん家で)。

今は、先日結婚祝いに会社の皆様にいただいたipodで通勤時間に聴きこんでいます。感謝感謝!! ではでは早速。

nathalie wise/film silence

こんな事を言ったら、彼を好きな人に怒られるかな、、、、でも言います。

高野 寛 参加、または自身の作品で過去最高のでき。

すばらしい。この一言に尽きます。映画的音楽。音が、言葉が、丁寧に一枚一枚、フィルムに像を写していくようなそんな音楽です。

僕の人生に大きく影響した、というかそのどれか一つが外れていたら、僕は今、こうしてここにいないほどに影響を及ぼしたミュージシャンがいます。YMO、矢野顕子、そして高野寛。名前を見て、もうなんとなくピンとくる方もいるんじゃないでしょうか?

その昔、僕が高校生のあたりに ソリトン side BというTV番組がありました。この番組に出会っていなければ僕はここに、確実に立っていません。

その番組の司会者が高野寛でした。YMO、矢野顕子が大好き。でも当時、岩手の田舎に住む高校生に情報を集めるすべはありませんでした。そんな中、なぜか95、6年にYMO、矢野顕子の特集をする番組があったのです。彼が司会を務める番組がそれでした。僕は一生懸命その番組を見ました。ビデオにまで録画して。

その番組はサブカルチャー全般を紹介していく番組で、音楽、思想、芸術、テクノロジー、パフォーマンスとありとあらゆる文化とそのルーツを紹介していき、僕にこれでもかというほどにショックを与えました。高校生の僕は、毎日、部活動をして勉強して、とそんな生活でした。なのに、世の中はえらい事になってると、若い僕には見えたのです。

表現すること。自己を、自分の世界を表現しなければならない。そう教えてくれたのはその番組であり、彼です。

その後、ちだ少年は高野寛と同じ大学に進みます。(でも高野寛が出た大学だからという理由だけではないことをお伝えしておきます。)そこでさらに様々なものに影響を受けて、僕が今こうして、ここに、変な人として暮らしているわけです。世の中わからないものですね。

そんな、僕にとって重要な人物の新しいプロジェクトがこのnathalie wiseです。

undercurrentの斉藤哲也とTOKYO No.1 SOUL SETのBIKKEのユニットに高野寛が参加する形で出来上がったバンドです。三人の完全な融合というのがこのバンドを表現するのに適していると思います。どの個性も前に出すぎることなく、でも引かない、みたいな。

ん、、、でも、この音楽をなんと説明したらいいんだろうか。いい音楽としか伝えられない。アンビエントでもないし、現代音楽でもない。

繰り返すが、映画的音楽。音が、言葉が、丁寧に一枚一枚、フィルムに像を写していくようなそんな音楽。きっとこれだと思う。

ぜひ聴いてもらいたい。この音楽は、聴く人すべてに、その先に光を、過去に色彩を与えるちからを持っている。

2003年の日本の音楽では重要な1枚になること、間違いなし! 必ず試聴しましょう。

え、、なんと今回はカードを忘れてしまい、次回ポイント追加になりました、、、、すみません。では次回!

yasuhiro chida

Jun.09.2003